「川の底からこんにちは」   

映画が始まると、いきなり腸内洗浄のシーン。
「エッ?これっていったいどんな映画?」
という心配は無用。とっても楽しい映画だった。

先週の金曜日に下高井戸シネマで観てきた。
「川の底からこんにちは」

ダラダラした日々を送るOLの佐和子(満島ひかり)
上京して5年、仕事は5つ目、彼氏も5人目。
「しょうがないですよね」が口癖の佐和子は、脱力系OLたちの中でも浮いた存在だ。
「私って、中の下の女なんですよ」
これも口癖だ。

そんな彼女の元に、父親の容態が悪いという知らせが届く。
訳あって故郷を飛び出した佐和子だが、田舎に戻り実家のしじみ工場を継ぐことに。

田舎に一緒についてきた男は、バツイチ&子持ち。
佐和子の旧友の誘いに簡単に乗ってしまうような、ろくでもない男だ。
でも、佐和子は言う。
「私だって、しょせん中の下の女なんですよ。こんなもんですよ」

ハハ。確かに「まぁ、そんなもんか」という気もする。

しじみ工場は倒産寸前。
父親は、余命いくばくもない。
古参のパートのおばちゃんたちはとことんきつく、ついてきた男は浮気に走る。

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そんな中で、佐和子は工場の立て直しを決意する。
前向きというとカッコいいけど、頑張るしか、しょうがないのだ。



どうってことのないストーリーだが、生きてることがいとおしくなるような映画だ。
なんでもないシーンに、ケラケラ笑ってばかりいた。
その湿ったおかしさは、言葉ではたぶん伝わらない。
「川の底からこんにちは」は、お腹の底から笑える映画だった。



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着替えをするパートのおばちゃんたち。
男がいたって、へっちゃらだい。
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by masayama-chan | 2010-08-22 16:13 | 映画三昧 | Comments(4)

Commented by としちゃん at 2010-08-22 21:41 x
へー、下高井戸でもそんなげらげら笑えるような映画を上映するのね。下高井戸は最近、ちょいとご無沙汰しています。
湿ったおかしさってどんな感じなのかしら。
いつものマサさんの好みとちょっと違うみたいだけど。
どんな環境にあっても自分を笑えてしまうたくましさってすごいと思うわ。
そういうパワーって生きていく上で必要なんでしょうね。
Commented by さと at 2010-08-23 16:09 x
ユニークなタイトルの映画なんですね。
これは知らないなぁ(苦笑)
最後の写真に圧倒されるけど大阪のおばさん(失礼)を思わず想像しましたが逞しいね!
キャタピラー行きたいんだけどまだ行けてません(泣)
見たら教えてね。
Commented by としちゃんへ(マサ) at 2010-08-24 16:23 x
湿ったおかしさと言うのか、渇いたおかしさと言うのか。真逆かぁ~(苦笑)
例えば、職場の女子トイレ。同僚の話に佐和子は個室!の中から返事をするの。「ちょっと待って」と、トイレットペーパーをガラガラ。
フツーにあることだけど、おかしい。でも、正々堂々とした笑いじゃなくて、ちょっと、くぐもっちゃうような。
わかりにくいですね。スイマセン、うまく説明できなくて。

客層は、年配から若者まで幅広かったですよ。
といっても、20人くらいだったけど(苦笑)
Commented by さとさんへ(マサ) at 2010-08-24 16:29 x
知ってる俳優は出ていないし、マイナーな映画ですよね。
採算を重要視する映画館では上映してもらえないんでしょうね。
エレガントなさとさんには、あまりお勧めしないわ(笑)

キャタピラーは、近くの映画館で10月に上映されるので、そのとき行こうかと思っています。
この映画は、大きなスクリーンより小さい映画館の方が似合うと思うの。

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