「酔いがさめたら、うちに帰ろう」   

a0108328_2017270.jpg
昨日は、そぼ降る雨の中、映画の試写会へ出かけた。
場所は、新宿の安田生命ホール。

2007年に亡くなった、元戦場カメラマン・鴨志田穣の自伝的小説を映像化した作品。

「酔いがさめたら、うちに帰ろう」




鴨志田穣と言うより、「毎日かあさん」の西原理恵子さんの元夫と言った方が、わかりやすいかもしれない。

戦場カメラマンと人気漫画家のカップルは、2人の子供に恵まれながらも離婚する。
原因は、夫のアルコール依存症だ。
暴言、暴力、10回にも及ぶ吐血。それでも、酒から逃れられない男は、元妻の勧めで精神病院のアルコール病棟に入院する。
依存症を克服し、心の拠り所である家族の元に戻ったときには、彼に残された時間はわずかだった。

酒に溺れ荒れ狂う壮絶なシーンが多いかと思えば、意外とそうでもない。
見どころは、精神病院のアルコール依存症閉鎖病棟の日常だ。
クセのある入院患者、ユニークな女性医師、可愛いナース、可愛くないナースも(笑)。
そこは、ちょっとした地域社会。
自治会(会員は入院患者)があり、自治会長もいれば、食事係りもいる。
もめごとは日常茶飯事。ケンカも起きる。
それでも、ほのぼのした笑いに包まれるのは、なぜだろう。
ユーモラスで温かいのは、なぜだろう。

そうそう、映画が始まる前に、スペシャルゲスト登場!
原作者の元妻で、漫画家の西原理恵子さん!
グレーのワンピースにヒールの細いブーツ姿で、遠目には(たぶん近くでも)素敵な人。
彼女曰く、「実際はこんなもんじゃなかった」と。
「アルコール依存症は、病気なんです。意思が弱いとか、そんな問題じゃない。医者でなければ治せない」
こう、強調していた。壮絶な日々を共に戦っただけに、説得力がありましたね。

主人公役の浅野忠信はさすがの演技だったけど、あの逞しい肉体はどうなの。
入浴シーンでチラッと見せた肩や胸は、とても余命いくばくもない人には見えなかったわ(笑)
[PR]

by masayama-chan | 2010-11-23 20:19 | 映画三昧 | Comments(6)

Commented by としちゃん at 2010-11-24 17:04 x
えー、西原恵理子さんってあの漫画家の人でしょ。その人の元旦那さんの実話ですか。
この映画のこと、週刊文春の映画評論欄で見ましたけれど、試写会というとまだ上映していない映画なんですね。それで奥さん役は誰だったのでしょう?

話は別ですけれど、「行きずりの街」、マサさんがファンの中村さん主演映画なので、きっとご覧になるでしょうね。
Commented by 真蘭 at 2010-11-24 21:11 x
映画の事はほとんど分らないのですが、
西原恵理子さんは名前程度は知っていました。
元戦場カメラマンと夫婦だったんですね。

入浴シーンのチェック、なかなか鋭い眼ですね。笑
Commented by としちゃんへ(マサ) at 2010-11-25 17:18 x
12月4日公開らしいです。
西原さんの役は、永作博美さん。華奢だけど、毎日かあさんならぬ太っ腹かあさん、って感じ。悲しみを隠した笑顔が素敵で、適役でした。

「行きずりの街」、もちろん、チェックしていますよ~。
共演は、小西真奈美さん。好きな女優だから、期待度大。
来週あたり、ぜひ行きたいなあ~。
Commented by 真蘭さんへ(マサ) at 2010-11-25 17:26 x
西原理恵子さん本人の人生も、なかなか凄いものです。
生い立ちも壮絶だし、ギャンブルに溺れたこともあったようだし。
離婚しても、夫の世話をし支え続けるのよね。退院した夫が帰りたかった場所も、妻と子供のいる家。
タイトルそのものだわ。

深刻な病を抱えているのに、肩や胸が逞しく張りがあって、エッと思ったわ(笑)
Commented by さと at 2010-11-26 21:27 x
この映画のこと聞いてたんだけどいつものラジオだったのか思い出せません(泣)このごろ記憶喪失状態、、、情けないね。
写真教室の仲間に断酒の会の会長さんがおられて先日も刑務所に講演に行かれたと言っていました。
お酒で交通事故を起こした人に対して話したそうです。
すごく熱心です。
お酒での過ちの話など以前も聞きましたが家族は悲惨で、父親がそうならば娘が同じようなアル中の人と一緒になる可能性がなぜか多いんだ。。。という話が時に印象深く残っています。
お酒はおいしいし楽しいけど依存症になるのは悲劇ですね。
Commented by さとさんへ(マサ) at 2010-11-27 20:34 x
まぁ、断酒の会の会長さんが、身近にいらっしゃるんですか。
ご本人が依存症の体験をしているということですよね?でも、講演されるほど見事に立ち直ったということですよね。
ご自分の体験を元に、依存症に苦しむ人や家族の役に立ちたいということなんでしょうね。経験者でなければ伝わらないこともあリ増すものね。
依存症は自分だけでなく、家族も巻き込む悲劇ですね。
映画は、その辺の描き方が、ちょっともの足りなかった気がします。

<< 緑内障手術 お久しぶり~ >>