「英国王のスピーチ」   

今年のアカデミー作品賞に選ばれたのは、
「英国王のスピーチ」
作品賞に加え、監督賞、脚本賞、主演男優賞の4冠に輝いた。
公開中とあって、昨日早速観てきた。

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現エリザベス女王の父で、英国史上「もっとも内気な国王」とされるジョージ6世の話である。
兄であるエドワード8世が、恋のために王位を捨てたのは、有名な話だ。
国王エドワード8世は、冠を捨て離婚歴のあるアメリカ人女性(シンプソン夫人)との結婚を選んだ。
そのとばっちり?を食らったのが、弟のジョージ6世。
なんと、国王のおハチが回ってきてしまった。

彼は、小さいころから吃音で悩んできた。
人前では、スムーズに言葉がでない。
大勢の前でスピーチなど、とんでもない話だ。
「王になど、なりたくはなかった」???

吃音に悩む人は世の中に少なくないだろうし、私も大勢の前で話すのは大の苦手だ。
ただ、私たちは、なるべく人前で喋らないですむ職業を選ぶことが出来るし、スピーチをうまく避けて通ることも出来る。
でも、ジョージ6世は国王だ。それも、大英帝国のキングだ。
国民への語りかけは、重要&最大の責務である。
その苦悩の大きさは、平民の私には想像もできない。

医師の治療(けっこう笑える)を受けても、吃音は一向に直らない。
藁にもすがる思いで辿り着いたのが、言語療法士のライオネル。
平民のオーストラリア人であるライオネルの型破りな治療法に、最初は呆れ怒り出すジョージ。
でも心を開き信頼を寄せるようになるのに、時間はかからなかった。

そして、第二次世界大戦勃発。
ナチスドイツとの開戦を前に、不安に揺れる国民は王の言葉を待ち望む。
果たして、国王は……。


トム・フーパー監督は、テレビ局のインタビューで、
「友情を描きたかった」と、言っていた。
その通りだと思う。
誇り高き平民と、苦悩する国王との、友情と信頼の物語だ。

国王役のコリン・ファースが主演男優賞を獲得したが、ライオネル役のジェフリー・ラッシュも、すごくよかった。
彼にもオスカーをあげたい。

エリザベス女王も、この映画をご覧になったとか。
父上さまの話に、どんな感想を持たれたことでしょうね。
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by masayama-chan | 2011-03-02 19:02 | 映画三昧 | Comments(2)

Commented by としちゃん at 2011-03-02 21:55 x
さすがマサさん、早い!

フェイスブックよりイギリス国王の話の方が
勝ったんですね。

日本の皇室でこういう映画を作ろうとしても
宮内庁がOKを出さないでしょうね。

Commented by としちゃんへ(マサ) at 2011-03-03 16:38 x
ソーシャル・ネットワークは、登場人物がすごく早口らしいですね。早口にしないと、映画が長くなってしまうからだとか。スピード感も増すでしょうし。
吃音と早口。少し前のイギリスと現代のアメリカ。
何もかも対照的な2作品ですが、賞レースでは「英国王のスピーチ」が圧勝でしたね。

治療の一環ではあるけれど、すごく下品な言葉を発するシーンもあるんですよ。
エリザベス女王は、どんな気持ちでご覧になったんでしょうね。そんな下品な言葉は知らないか。

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