「わたしを離さないで」   

渋谷Bunkamuraのル・シネマに再挑戦した。
ちょっとウロウロしたけど(苦笑)、なんとか上映開始時刻までに辿り着いた。
ホッ。

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こうまでして見たかった映画は、
カズオ・イシグロの同名小説を映像化した、
「わたしを離さないで」

「映画史上かつて描かれたことのない<秘密>」

~ この命は誰かのために。
この心はわたしのために ~


緑豊かな自然に囲まれた寄宿学校ヘールシャムは、ナゾに満ちている。
学校と外界との境界線から出ることは許されない、世間から隔離された世界だ。
保護官と呼ばれる先生。厳格なまでの健康管理。

「あなたたちの人生は決められています」
「ある<目的>のために生まれてきたのです」
「大人でいられるのは短時間」
~その命は、誰かのために~


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キャシー、ルース、トミー。
18歳になった3人は、寄宿学校を出て、郊外のコテージで共同生活を始める。
恋、友情、嫉妬。
複雑に絡み合う3人の絆。
若者らしいと言えば、らしい。


でも、彼らに残された時間は、わずかだ。
哀しい運命が待ち受けている。
残酷な通知が来て、3、4回の提供の末、彼らの生は終了するのである。

臓器移植やクローン技術を問題視した社会派の作品、ではまったくない。
不思議な静けさを湛えた、哀しく美しい映画だ。

昔見た絵画を思い出した。
奉げられる羊の絵だ。
羊と一緒にしては不謹慎かもしれないが、運命を受け入れる静けさと気品に満ちていた。

主人公キャシー役のキャリー・マリガンがすごくよかった。
彼女は言う。
「提供を受ける人と、提供する私たちとでは、何が違うのかしら」
それでも、彼女は静かに運命を受け入れるのだ。
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by masayama-chan | 2011-04-28 23:27 | 映画三昧 | Comments(2)

Commented by としちゃん at 2011-04-29 20:01 x
マサさん、映画の感想でなくて悪いんだけど、2回目ならうまく到着できたでしょう?
うちの旦那は今日、BUNKAMURAに森山良子のコンサートに行って来たのよ。彼も迷わないでいけたかな?
私は別行動でしたが。
Commented by としちゃんへ(マサ) at 2011-04-29 23:14 x
それがね、としちゃん。懲りずに神泉から行ったのだけど、またちょっと迷ったの(汗)
東急本店通りを行けばよかったのに、道玄坂(たぶん)を行って渋谷駅に出てしまった。
ずいぶん遠回りをしたけど、まぁ、なんとか行き着きました。

森山良子さんのコンサートには行ったことがあります。
「若いころは、前の席は男の子が占めていたけど、今は女性の方がほとんど」と話してました。
ご主人が行かれて、きっと良子さんも喜んでくれたことでしょう~。

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