大鹿村騒動記   

今週は「ロック~わんこの島~」を見に行くつもりでいたが、
映画の師が、「お薦めです」と絶賛する「大鹿村騒動記」に予定変更。
新宿バルト9まで足を運んだ。
7月19日に亡くなった原田芳雄さんの遺作だ。

舞台は、長野県・大鹿村。
のどかな村に300年以上前から伝承される村歌舞伎「大鹿歌舞伎」は、村をあげての大イベント。
この「大鹿歌舞伎」をめぐって起こる騒動を、そうそうたる役者たちで描いた喜劇だ。

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原田さん演じるシカ料理店の店主・風祭善は、大鹿歌舞伎の花形役者。
公演を5日後に控え、気合十分だ。
そこへ、18年前に駆け落ちした妻・貴子(大楠道代)と幼なじみの治(岸部一徳)が、戻ってくる。
さぁ大変!貴子は、認知症を患い、駆け落ちしたことすら覚えていない。
「返す」と、治。今さら「返す」と言われてもね(笑)

あ~、可笑しかった。
芸達者な役者が揃って(浩市さんも出ています!)、涙が出そうな?くらい笑えた。
リニア新幹線誘致をめぐる揉め事や、性同一性障害の話もチラッと出てくるけど、そんなこんなも理屈なしに笑える。
ちなみに料金は、老いも若きも一律1000円!


原田さんは、亡くなる一週間ほど前、試写会での舞台挨拶に車椅子で現れた。
その様子をテレビで見て、ハッと息を呑んだ。
極限まで痩せた姿に、これまで映画やテレビで見てきた「原田芳雄」の面影はなかったからだ。
涙をぬぐう場面もあった。あの涙は、どんな涙だったのだろう。
原田芳雄さん、どうか、安らかに。
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by masayama-chan | 2011-08-03 20:24 | 映画三昧 | Comments(6)

Commented by としちゃん at 2011-08-03 21:14 x
私も舞台あいさつに来た原田芳雄の姿を見ましたけれど、あれからたった1週間で亡くなってしまうなんて、誰もが信じられなかったでしょうね。渾身の力を振り絞っていたのだろうと思います。
「デンデラ」とかこの映画とか、最近は老人が主人公の映画が多いわね。というか映画俳優たちもみんな年を取ってきて、若手があまりいないのかな。
Commented by としちゃんへ(マサ) at 2011-08-04 18:23 x
あの舞台挨拶の映像を見たから、訃報を聞いてもあまり驚かなかったんです。
原田さんを見られるのは、これが最期という予感がしたんですよね。

そういえば、「デンデラ」も料金は一律1000円だったんですよ。
この手(ベテランが主役)の映画は、上映する映画館がとっても少ないのよね。
この映画も、都内では2館だけじゃないかな。料金は1000円だし、興行収入もしれてますね。
やっぱり、世の中は若者向きの作品が主流だと思います。
Commented by ひょっこり at 2011-08-04 20:24 x
 まあ~マサさん「大鹿村・・」って喜劇だったんですか? あの車椅子の舞台挨拶の原田さんの印象があまりに衝撃的だったので喜劇とは思わなかったわ。
 思い切り笑えながら泣いてしまいそうな気がするわ。
 私はミーハーで、娘が八ヶ岳に行ってる日に「コクリコ坂」を観てきました。内容がどうのこうのよりジブリは画像がキレイなのでなぜか惰性?で毎回観てしまいます。ただこの頃はメガホン撮るのはお父さんではなくて息子なのよね。

 前のブログ「時の余白に」いい話でした。
 静謐で薫り高い文章に触れてないので、触れるべきだわね。私「静謐」って言葉大好き!
 私が最近読んだのは「人生の終いじたく」中村メイコ。まっ、これはコレで面白かったです。「ご焼香はいい男からどうぞ」なんて、やっぱり私はこっち路線なのかなあ~(汗)
Commented by ひょっこりさんへ(マサ) at 2011-08-05 15:57 x
そうなの。ドタバタ調の人情喜劇なんです。
うまい役者が多いので、自然に笑えます。
あのワイルドでアウトロー的な原田さんが、最後に撮りたかったのは、こうした作品だったのね。
最近やっと、バルト9に迷わずに行けるようになりました。迷わずに行ける映画館がどんどん増えてきて、自信のようなものが芽生えてきました。なんの自信やら(笑)

えぇ~、「ご焼香はいい男からどうぞ」って、どういう意味なの?
ウチには、夫が買ったんでしょう。曽野綾子さんの「老いの才覚」という新書があります。
これ、80万部以上も売れているそうですよ。曽野さんは、「お金儲けの才覚」もありそうだわ(笑)
Commented by さと at 2011-08-06 22:33 x
この映画、マサさんの解説を読んでぜひ見たいと思っています。
私もテレビであの場面を見たので喜劇とは思いませんでした。
訃報は悲しいけれどあの場所に出ることが原田さんにとって、最後の役者魂だったのかもしれないですね。
あれからほどなくですものね。。。早すぎました。
涙が印象的でした。
Commented by さとさんへ(マサ) at 2011-08-07 14:36 x
あの舞台挨拶から、一週間ぐらいで亡くなりましたよね。
舞台に立てるのはこれが最後と、ご本人は思っていたのではないかしら。
感無量だっただろうし、無念な思いもあったかも知れませんね。
でも、あの姿で大勢の人の前に現れるとは、私もすごい役者だと思いました。
ちなみに、佐藤浩市さんも出てきますよ。カッコイイ役ではないけど、いい人です(笑)

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