朱花(はねづ)の月   

先日のトークイベントに出かけて以来、一般公開されたら絶対に観ようと思っていた。
川瀨直美監督の「朱花の月」
今日、渋谷のユーロスペースで観てきた。

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ユーロスペースで映画を観るのは、実は初めて。
分かりやすい場所にあるはずなのに、渋谷のラブホテル街に迷い込んで、
ウロウロ、キョロキョロ。
怪しげな?女だと思われたらどうしましょう(冷や汗)
ホテルではなく、映画館を探してるんですからね、私(苦笑)


映画は、奈良・飛鳥地方が舞台だ。
香具山・畝傍山・耳成山の大和三山を仰ぐ豊かな自然の景色の中で、
物語は展開する。

主人公の染色家・加夜子は、地元PR紙編集者の哲也と長年一緒に暮らしながら、今は同級生だった木工作家の拓未(たくみ)と愛し合っている。
微妙な三角関係は、危うい均衡を保ちながらも、加夜子の妊娠を機に一気に崩れていく。

加夜子の祖母と拓未の祖父の悲恋が物語に重なり、万葉人の歌にも繋がる。
2人の男が一人の女を争う図式は、昔も今も、変わらないのだろう。


冒頭、朱染めのシーンが出てくる。
加夜子が、スカーフを、「朱花」の色に染めている。
朱色に染まった水は、鮮やかな血を連想させた。
ラストを暗示したのだろうか。

セリフや動きが少ないのに加え、山の緑や月や夕日などの自然が織り成す映像美は、静かなドキュメンタリー映画を観ているかのよう。
その静寂さは退屈でもあるが、どこか不気味でもある。


渋谷ユーロスペース。次回からは、迷わずに行けるはず!
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by masayama-chan | 2011-09-06 22:32 | 映画三昧 | Comments(6)

Commented by としちゃん at 2011-09-07 07:08 x
マサさん、ユーロスペース行ってきましたか!
あそこで迷っちゃうとちょっとやばいですよね。

そうそう、朱花の色はラストのお風呂の水の色と同じですよね。
舞台あいさつのとき、演じた明川さんが、「あれは自殺だったのか、他殺だったのかいまだによく分からないのですよ」と発言していましたが、マサさんはどっちだと思う?
お月さまや夕陽が美しかったですよね。
Commented by さと at 2011-09-07 17:05 x
私もお二人の影響を受けて(笑)是非見たいと思って明日の休みに行ってきますね♪
としちゃんは飛鳥の旅も計画してるしすっかりハマってますね。
私も自転車で行ってみようかと思いながら忙しくて時間がないなぁ~
でもいつか行こう!
Commented by としちゃんへ(マサ) at 2011-09-07 19:23 x
えぇ~!彼は、どちらかわからないまま演じていたというわけ?
監督は、「あなたの好きなように解釈して」ということかしら?
私は、自ら命を絶ったという発想は、まるでなかったけど。
冒頭の朱染めと同じように、風呂の水も加夜子が染めたのだと思いました。
拓未の右手の怪我も、思わせぶりでしたけどね。
あ~、このコメント、ネタがバレバレですね(汗)

そうなの、そうなの。危なかったわ(汗)
ホ○ルから出てきた若いカップルと、ハチ合わせ。アチャ、でした(笑)

Commented by さとさんへ(マサ) at 2011-09-07 19:27 x
まぁ、さとさんも。
さとさんの好みに合うか、どうか。
でも、自然の景色に浸るだけでもいいかな、と思います。
中盤の緩さはちょっとキツイけど、最後はパッと目が覚めますよ。
最後まで、爆睡していた人もいたけど(笑)
さとさんの感想、ぜひ聞かせてね~。
Commented by 新米 at 2011-09-08 22:20 x
"朱花"と聞き、ちょっと既視感!?
余談ですが、以前Hさんとも話題にのぼった我が"グレート義母"…の従兄弟が陶芸家(家庭画報等にも取り上げられ結構メジャー)なのですが、彼にしか出せない色と世間で言われているのがこの"朱花"なのです。
焼き上げて窯から出てくるその色は私の拙い言葉では言い表せないくらい深くてでも本当に清らかで、正に作品は作家そのものとしか言いようがない、そんな色です。
機会があったらマサさんにも見て頂きたいくらい♡

話が横にそれましたが、私もこの映画見たいと思ってます!


Commented by 新米さんへ(マサ) at 2011-09-09 18:16 x
まぁ、あの上品な家庭画報にも取り上げられるんですか。ぜひ、お知り合いになりたいわ(笑)

「朱花」は、「うつろいやすい、色あせしやすい」という意味らしいですね。
映画では布を朱色に染めますが、陶芸の世界でも朱花の色があるんですね。
その方にしか出せない色とは、惹かれます。ぜひ一度見てみたいものですね。

新米さん、ユーロスペースはご存知ですか。
私のように、ラ○ホテル街に迷い込みませんように(笑)

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