「野のなななのか」   

日曜日(18日)、有楽町スバル座で「野のなななのか」を観た。
大林宣彦監督が北海道芦別市を舞台に描いた作品だ。

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2011年3月11日14時46分、芦別市で古物商を営む元病院長・鈴木光男(品川徹)が、92歳で死んだ。
親族(妹、孫やその家族)が葬式のため芦別にやってくる。そこへ現われたのが謎の女・清水信子(常盤貴子)。
タイトルの「なななのか」は、四十九日のこと。光男が死んでから四十九日を迎えるまでを描いた映画だ。

物語は戦時中まで遡り、過去と現在が行ったり来たりする。
幻想的でミステリアス。ときに官能的。
それでいて、太平洋戦争終結直前の光男の惨い体験や3.11の話題を通して、反戦、反原発のメッセージもしっかり伝わってくる。
ただ、2時間51分の上映は、いかにも長い。終わりそうでいて、なかなか終わらない。
監督の言いたいことを、すべて盛り込んだ感じだ。

光男は、戦時中に知り合った少女・綾野(安達祐美)の絵を描こうとしていた。
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安達祐美は16歳の少女を演じて、何の違和感もない。
(常盤貴子の16歳は、ちょっと厳しかったかな)


プログラム。
シンプルだが、厚くて読みごたえがある。
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実は、芦別は夫の故郷。
監督が芦別市民と自主制作した映画であり、ちょびっとだけど私たちも支援(寄付)しました!
見覚えのある風景が映し出されて嬉しかったけど、過疎化が著しいのも事実だ。


有楽町スバル座は、JR有楽町駅を降りてすぐ。
どこか懐かしい映画館だった。

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by masayama-chan | 2014-05-21 19:17 | 映画三昧 | Comments(4)

Commented by としちゃん at 2014-05-21 20:05 x
まぁ、スバル座。なつかしい響きがしますね。まだ、あったんですね。
若いころ何回か行きましたよ。
ご主人のふるさとが舞台の映画なんですね。
前回は函館で、北海道づいていますね。
私は常磐貴子さんって好きなんです。かなり色っぽいでしょう。
かなりメッセージ性の強い映画のようですね。
Commented by としちゃんへ(マサ) at 2014-05-22 19:10 x
スバル座は、昭和の雰囲気がしました。
開演前のアナウンスも、「どうぞ、ごゆるりとご鑑賞くださいませ」と深窓の奥さまふう。
キレイでシステム化されたシネコンもいいけど、こういう映画館も残っていて欲しいですよね。

常盤貴子は凛とした佇まいがいいですよね。美しくて凛々しい。
でもこの映画で印象に残ったのは、綾野役の安達祐美です。

ストーリーからすると、舞台は芦別である必要はないと思うけど、でも、芦別でなければいけない理由があったんです。
それを書くと長くなりすぎてしまうのだけど。
Commented by 世田谷区在住の障ガイ者 at 2014-07-01 19:56 x
この映画のタイトル「NO-NO-NANANANOKA(野のなななのか)」は、「13日の金曜日生まれ(1991/12/13・12/13/1991・13/12/1991)」のグラビアアイドル「Ms.NONOKA ONO(おのののか/小野ののか)」をパクったようなもの?
Commented by 映画のタイトル(マサ) at 2014-07-02 14:37 x
小野ののかさんのことは存じ上げませんが、「なななのか」は仏教の中陰、四十九日のことです。
仏教では死者が成仏できるよう七日毎に読経しますが、初七日から数えて7回目(四十九日)ということ。
映画では、主人公が亡くなって四十九日までのことが描かれています。
実は私も、「なななのか」の意味をこの映画を見て始めて知りました。

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