「フォックスキャッチャー」   

先日、下高井戸シネマで「フォックスキャッチャー」を観た。

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2月に公開されたときは見逃した。
映画評を読んで興味を惹かれたが、チェリーのことで映画どころじゃなかったからだ。
諦めていただけに、今回下高井戸で観ることができてラッキーだった。

1996年1月。
アメリカ屈指の大財閥の御曹司が、レスリングの5輪金メダリストを射殺した。
実話である。

ロサンゼルス金メダリストのマーク(チャニング・テイタム)は、職を失い困窮した生活を送っていた。
レスリングはアメリカではマイナーな競技なのか。

そこに大財閥デュポンの御曹司ジョン・デュポン(スティーヴ・カレル)から支援の声がかかる。
レスリング好きのデュポンが自ら作ったチーム「フォックスキャッチャー」に来ないかと。
もちろん、破格の待遇だ。

やがて、マークの兄で同じ金メダリストのデイヴ(マーク・ラファロ)もチームに加わり、ソウル5輪での金メダルを目指すことになる。

ジョン・デュポンの支配に、次第に苛立ちを覚え始めるマーク。
よき家庭人であり、よき指導者であり、周りからも慕われる兄デイヴへの気持ちも複雑だ。
兄から自立したいと思いながらも、依存から抜け出せない。

自然の中に立つ豪華な屋敷とトレーニングルームの中で、3者の得体の知れない不気味で歪んだ関係が、暗く沈んだ画面の中で展開する。

マークはソウル5輪で敗れ、「フォックスキャッチャー」を去った。
雪の積もった静かな朝。ジョン・デュポンは思い立ったように外に出る。
そしてデュポン家の敷地内にあるデイヴの住まいまで来ると、車から出てきたデイヴを銃で撃つ。あまりにも唐突に。

ジョン・デュポンが、なぜそこまでデイヴに殺意を抱いたのか、私には謎だ。
それは、たぶんジョン・デュポンにしかわからないのだろう。

2010年12月9日、ジョン・デュポンは獄中で病死した。
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by masayama-chan | 2015-06-12 10:11 | 映画三昧 | Comments(0)

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