「きみはいい子」   

今日、テアトル新宿で「きみはいい子」を観た。

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原作(中脇初枝の同名の小説)を読んだのは、一年くらい前だったか。
ストーリーはうろ覚えだったが、「そうそう、確かこんな話だった」と記憶が呼び起こされる場面がたくさんあった。

岡野(高良健吾)は、小学校の新米教師。
4年生の担任だか、優柔不断で頼りなく、親からは未熟さを指摘され、子供たちからは舐められている。
クラスは学級崩壊状態だ。

雅美(尾野真千子)は、夫の単身赴任で3歳の娘と2人で暮している。
何不自由のない暮らしのはずなのに、ささいなことで娘を怒鳴り暴力を振るってしまう。

あきこ(喜多道枝)は、通学路に住む独居老人。
ある日スーパーでお金を払わず出てしまい、認知症の兆しにおびえる。

同じ街に住む彼らに特に接点はなく、三者三様の話が交互に展開する。
学級崩壊、いじめ、虐待、虐待の連鎖、独居老人の孤独。

岡野は、放課後も校庭で過ごす担任の男児(神田さん)に気付く。
「5時になるまで家に帰ってくるな」と義理の父親に言われているらしい。
雨の日に神田さんをアパートまで送って行った岡野は、ドアの前で父親と居合わせる。
父親から虐待をうけているのではないかと疑いつつも、もうひとつ踏み込めない。

全部書くと長くなるので省略するが、この映画の描こうとしているのは、
平凡なようだが、「人の優しさ。温かさ」だ。
ぐっと抱きしめてもらうことで伝わる温かさ。寄り添い共感することの大切さ。
優しく寄り添い抱きしめることで、人は人を救うことが出来るかもしれない。
そう思わせてくれるヒューマンドラマだ。

ラスト、岡野は神田さんのアパートのドアをたたく。
ドアの向こうの神田さんを救うために、勇気をもって強くたたくのだ。
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by masayama-chan | 2015-07-02 20:14 | 映画三昧 | Comments(0)

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