「ナイルパーチの女子会」
2015年 07月 15日
「ナイルパーチの女子会」を読んでいる。
だいぶ前に予約を入れた気がするが、忘れたころに回ってきた。
作者は「ランチのアッコちゃん」の柚木麻子。
タイトルの「女子会」からして、楽しいストーリーを期待するととんでもない。強烈なパンチを食らう。
女子会は女子会でもナイルパーチだから、かなり毒のある話だ。
ナイルパーチとは……
「スズキ目アカメ科アカメ属の淡水魚。淡泊な味で知られる食用魚だが、一つの生態系を壊してしまうほどの凶暴性を持つ。要注意外来生物」
志村栄利子、30歳。
国内最大手の商社に勤める美貌のキャリアウーマン。
何億という数字を動かすバリバリの商社マンだ。
唯一彼女に欠けているものは、女友だち。
丸尾翔子、30歳、専業主婦。
都内のマンションに夫と2人暮らし。
一日なにをするわけでもなく、食事も作ったり作らなかったりのグータラ主婦。
なんの接点もなさそうな2人が、ある日出会う。
きっかけは、翔子のブログだ。
栄利子は翔子が書く「おひょうのダメ奥さん日記」の熱心な読者だった。
微妙な力の抜け具合が気に入っていた。
初対面では意気投合した2人だが、すぐにおかしなことになっていく。
栄利子の暴走が止まらない。どんどん壊れていく。
いったいどこまで壊れるのだろう。終わりが予測できない。
若い女性の生態が、生々しくて、怖くて、哀れで、イタイ。
読んでいて、ちょっとつらくなる。でも、面白い。
そういえば、この作品、今回の直木賞の候補になっていた気がする。
発表は明日でしたっけ。
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ところで明日から、三泊四日で台湾へ遊びに行く。
メンバーは、夫、私、長女、次女、Tラ、お婿さんのお母様の、計6人。
はて、どんな珍道中になることやら。恐ろしや(笑)
by masayama-chan | 2015-07-15 14:55 | Comments(0)