最愛の子   

今日、下高井戸シネマで「最愛の子」を観てきた。
中国の暗部を改めて感じさせる映画だった。

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2009年7月18日。中国・深圳。
3歳の息子ポンポンが突然いなくなった。
父親のティエンと母親のジュアン(2人は離婚している)は、必死でポンポンを探す。
街頭に立ち、インターネットで情報提供を呼びかけ、報奨金目当ての詐欺にひっかかりながらも、あきらめずに探し続ける。

3年後の2012年夏。
ポンポンらしき男の子が、中国北部の農村にいるという情報が入った。
さびれた村を訪れたティエンとジュアンは、庭にいる男の子を目にする。大きくなってはいたが、間違いなく自分たちの子ポンポンだった。

が、これで「めでたし、めでたし」とはいかない。
ポンポンは実の親を忘れ、育ての親のホンチンにすっかり懐いていた。
一年前に死んだホンチンの夫がポンポンを誘拐し、子供が産めない彼女の元へ連れてきたのだ。誘拐の事実をホンチンは知らなかった。戸惑い混乱するホンチン。
そして、ホンチンを「かあちゃん」と慕い、ホンチンとの別れを悲しむポンポン。

実際に起きた事件を基にした作品である。
なんと中国では、年間20万人もの子どもが行方不明になっているという。そして、誘拐された子どもは5000ドルから13,000ドルで取引される。この驚きの事実。
背景にあるのは、中国が抱えるさまざまな問題だ。一人っ子政策や著しい経済成長の元で広がる経済格差。

ポンポンを想うホンチンの愛は本物だが、なにしろ夫が誘拐してきた子供だ。
ポンポンが実の親の元へ戻ったのは当然でしょう。
そして、どんなにホンチンとの別れを悲しんでも、6歳のポンポンは新しい暮らしにやがて馴れることだろう。

予想外の展開というか、どんな想像をも覆す驚愕の結末に、開いた口がふさがりませんでした!
どんでん返しのミステリーか。いや、私にはホラーです。
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by masayama-chan | 2016-05-31 22:42 | 映画三昧 | Comments(0)

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