「海賊とよばれた男」   

今日、府中の映画館で、「海賊とよばれた男」を観てきた。

原作は、本屋大賞を受賞した百田尚樹の同名小説。

出光興産創業者の出光佐三氏がモデルで、主人公・国岡鐵造をV6の岡田准一が演じている。


a0108328_19595565.jpg

                                                        

熱い、とにかく熱い男の一代記だ。

明治末、若き日の国岡鐵造は石油の将来性に目をつけ、石油販売会社(国岡商店)を興す。だが、新参者ゆえ誰にも相手にされない。

鐵造の前には、国内の販売業者や欧米の石油メジャーなど、様々な壁が立ちはだかる。

ただ、どんな逆境にあっても、たとえ絶体絶命の状況でも、鐵造は決してあきらめない。常識を覆す発想と大胆な行動力で、道を切り開いていく。
その生き方は、惚れ惚れするほど爽快だ。

                                                                                                                          

彼は、なぜ「海賊」と呼ばれたか。

理由は、海の上で漁船に油を売ったからだ。

陸の上では他の会社が睨みをきかせ自由に販売できないため、海上で漁船を待ち構えて安い値段で油を売った。

なんと大胆奇抜な発想だろう。
                                       

戦後の60代をメインに、若いときから96歳までの鐵造を、岡田クンがひとりで演じている。

なんて見事な老け役。違和感がない。

吉岡秀隆、染谷将太、綾瀬はるか、堤真一ら共演陣も豪華だ。

なかでも「さすが」と思ったのは、番頭?甲賀役の小林薫。
例えば、東雲役の吉岡秀隆は吉岡秀隆にしか見えないが、甲賀役の小林薫は小林薫には見えない。真の役者だ。

                                                           

終盤の黒木華が出てくるシーンは、いかにもお涙ちょうだいを狙ったかのようで白けた。

が、それを除けば、骨太でスケールの大きい、観て損はない男の映画です!

                                                                 

(蛇足)

皮肉にも、出光興産と昭和シェル石油の合併延期が昨今の話題になった。

2017年4月に予定されていた合併を、出光創業家が反対しているらしい。

この映画を観れば、サウジアラビア国営石油の資本が入る昭和シェルとの合併に創業家が反対するのも、なんとなくわかる気がする。


さらに蛇足ですが、昨年亡くなった作家の夏樹静子さんの本名は、出光静子。
ご主人の出光芳秀氏は、出光興産創業者の甥。
結婚当初夫は妻が小説を書くことにいい顔をしなかったそうですが、夏樹さんの書きたいという情熱が勝ったのでしょうね。


[PR]

by masayama-chan | 2017-01-06 20:00 | 映画三昧 | Comments(0)

<< 妖怪ウォッチ  正月三が日 >>