「愚行禄」   

昨日、新宿ピカデリーで「愚行禄」を観た。

貫井徳郎の同名ミステリーが原作。
                                               

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久々の新宿ピカデリー。

観た映画は、なんとも後味の悪いものだった。
                                                  

始まりは、一家惨殺事件。

被害者は、エリート商社マンの夫、美しい妻、そして幼い娘。

発生から1年となる事件の真相を、雑誌記者の田中武志(妻夫木聡)が追う。

同僚や学友など関係者から取材を重ねるうち、人もうらやむ輝かしい夫婦の裏の顔が見えてくる。

上昇志向の強い彼らが、社会でより優位に立つために他人をどれだけ踏みつけてきたことか。
                                                  

一方、武志の妹でシングルマザーの光子(満島ひかり)は、育児放棄で逮捕される。
3歳の娘は衰弱して意識不明の状態だ。

武志と光子の兄妹は、親から虐待を受けた心の傷を持つ。
さらに、
2人には決して口にできない秘密が……。
                                                

一家惨殺事件と兄妹が線で繋がるとき、悪夢のようなストーリーが展開する。

どこにも救いのない残酷な結末だ。

武志と光子が愚かなのは確かだが、エリート夫婦はどうなのか、いや同僚も学友も、人はみな愚者に思えてきた。
                                                 

表情のない妻夫木聡、危うげな満島ひかり。
二人の演技が、とにかく素晴らしい。

後味の悪い映画だが、観なかったほうがよかったとも思わない。
お薦めもしませんが。
                                                

それにしても、前日とは打って変わって、陽は薄く寒い1日だった。


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by masayama-chan | 2017-02-28 09:59 | 映画三昧 | Comments(0)

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