「たかが世界の終わり」   

昨日は、新宿武蔵野館で映画を観た。

「たかが世界の終わり」
                                            

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観ているのがやりきれないくらい、きつい映画だった。
最初から最後まで。
                                                 

ストーリーはシンプルだ。

作家のルイは、12年ぶりに実家へ帰る。

理由は、ただ一つ。

自分の死期が近いことを家族に伝えるためだ。
                                            

母親や妹は、12年ぶりにルイに会えるとあって、ハイテンション。

反対に兄はとげとげしく邪険。
ルイと初対面の兄嫁は沈黙を恐れてか、退屈なおしゃべりを続ける。
                                           

家族の会話は、ケンカとしか私には映らない。

口汚くののしり合い、大声でどなり合い、相手を否定する。

兄がルイに投げつける言葉も、ことごとく酷い。
                                                 

結局、死が近いことを告げられないまま、ルイは実家を後にする。

わずか、半日ほどの話。登場人物は5人。場面もほとんど変わらない。

会話(ののしり合い)は激しいが、退屈と言えば退屈(苦笑)
                                                  

終盤、ルイがゲイであることが示される。

とすると、死に至る理由もなんとなく想像できる。

家族はルイがゲイだということを知っていたのだろうかと、観終わった後にふと思った。

兄がルイに邪険なのは、成功した弟への嫉妬とコンプレックスの裏返しだと思って観ていたが、もし知っていたとすれば観方が違ってくる。

兄はルイの告白を恐れて、スキを与えぬよう機関銃のように攻撃し続けたのではないか。

そういえば、兄嫁の態度もどこかぎこちなかった。
幼い子供たちが不在(兄嫁の実家に行っているとか)なのも、よく考えれば不自然だ。

まぁ、勝手な想像ではありますが。
                                                

ルイは家族と関われないまま、彼らの元を去る。

ほどなく死が彼を迎えに来るだろう。

でも、しょせん、「たかが世界の終わり」でしょうか。
                                                  

よほどの映画好きでないと、楽しめません。


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by masayama-chan | 2017-03-08 20:39 | 映画三昧 | Comments(0)

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