愛か、狂気か、映画「接吻」   

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 帰省中の娘を誘って、下高井戸シネマで、「接吻」を見てきた。意味ありげなタイトルでしょ(笑)
 実際は、海の底より暗~く、内向的な映画。公開前から、絶対見たいって思っていたの。
 小池栄子が演じる主人公・京子は28歳のOL。家族とは疎遠で、同僚にはいいように利用されている。
 ある日、一家殺人事件の犯人逮捕の模様を、彼女はテレビで偶然目にする。
 その瞬間、不敵な笑みを浮かべる殺人犯(豊川悦司が演じる坂口)に、強烈な恋をする。

 京子は、坂口の中に自分を見たのだ。常に人に見下されてきた、運の悪い人生。誰にもわかってもらえない、疎外感。世の中への恨み、絶望、孤独。
「彼のことは、ぜんぶわかる。自分と同じだから」

 坂口は、閑静な住宅街で、親子三人を皆殺しにした凶悪犯。殺人の回想シーンは、まるでホラー映画。何年か前の世田谷の事件を彷彿させて、身も心も凍った。
 孤独と絶望にかられた狂気の殺人犯を演じて、今トヨエツの右に出るものは、いないんじゃないですかね。

 京子と坂口の宿命的な出会いが、坂口の国選弁護人である弁護士・長谷川を巻き込んで、破滅的な終末へと向っていく。

 弁護士の長谷川を演じるのは、仲村トオルさん♪
「トオルさんを、巻き込まないで」と、何度思ったことでしょうよ。

 この映画に、なぜ、このタイトルなのかと、不思議だった。
 作り手の意図は、
「京子は、ひとりを殺害し、ふたり目をも殺そうとするが、暴力に耐えかねて本能的な拒否反応が出てしまい、それが接吻という行為に移り変わる」
 ?凡人には難解で、理解不可能だ。

 凄惨なラストシーン。長谷川が叫ぶ。
「京子さんの弁護は、僕がするから」
 私としては、トオルさんに、これ以上京子と関わって欲しくないのだけど(苦笑)

 皆さまには、あえてお勧めしないけど、今年見た映画では、ベスト3に入るかなぁ~。
 ★★★★☆


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帰りは、下高井戸駅近くの「TONINO」でランチ。映画を見た後は、たいていここに寄るの。
ちなみに、この店、来る21日(?)TV「ウチくる」で紹介されるそう。

 娘は一言、「イヤな映画だった」と。
 ごめんね、誘ったりして。
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by masayama-chan | 2008-09-11 21:27 | 映画三昧 | Comments(2)

Commented by としちゃん at 2008-09-11 22:06 x
私もSシネマのHPで配役を見て、「マサさんの目的は仲村トオルだな」と思ったの。やはりそのとおりだったのね。でもちょいと難しそうな映画。トヨエツは、フラダンスの映画(タイトルが出てこないわ!)のズーズー弁の役も似合っていたけれどね。マサさん好みの映画だったのね。
Commented by としちゃんへ(マサ) at 2008-09-12 21:02 x
としちゃん、バレちゃいましたね。私の目的が(笑)
小池栄子は普段のイメージとずいぶん違った役だけど、仲村トオルは仲村トオルのままで、清潔で誠実な役柄。でも、小池栄子に惹かれちゃうのよね~。異議あり!(苦笑)
これは、確かに、私好みの映画。派手な大作より、心理描写に長けた内向的な作品が好きね。

フラダンスの映画は、そのまんま、「フラガール」ですよ。

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