闇の子供たち   

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昨日、パ○コのレイトショーで、「闇の子供たち」を見てきた。

う~ん、ショック。目を覆いたくなる映像は、想像を超えた。
人身売買、幼児買春、エイズ、臓器売買。




今年に入って観たのは、「レボリューショナリー・ロード」や「チェンジリング」など重い作品が多かったけど、この「闇の子供たち」は、格別重い。後々までずっと引きずりそうな重さだ。

舞台はタイ。親に売られ、売春宿でペドファイル(幼児性愛者)の餌食にされ、病気(エイズ)で役に立たなくなれば、ゴミ袋に入れられ捨てられる。

また、ある子は、心臓移植の提供者になる。生きたままで、大きくキレイな瞳のままで、心臓を摘出されるのだ。
大金を積んで提供を受けるのは、重い心臓病を患う日本の少年。

「じゃぁ、ウチの子に死ねっていうんですか!」
闇の移植を指摘されて、ヒステリックに叫ぶ少年の母親は、エゴの塊としか私には思えない。
重い選択をした父親(佐藤浩市が好演!)の苦渋の表情が、
「もし同じ立場にあなたが立たされたら?」
と問いかけているようだった。

終盤、売春宿が摘発され、ちょっとは救いがあったけど、根っこが変わらなければ何の解決にもならないだろう。
根っ子とは、貧困や格差や拝金主義や不正や、その他、社会の汚いいろんなもの。
無力感がつのる。

いや、それ以上に、人間の内なる闇にはなす術がないことを、ラストシーンが如実に物語って、救いがない。

見終わったあと、観客の誰もが無口だったような。

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買ってきたプログラムは、昨夜は恐くて開けなかった。

キャストは、江口洋介、宮崎あおい、妻夫木聡、佐藤浩市など。
主演級が並んでいる。
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by masayama-chan | 2009-03-13 18:46 | 映画三昧 | Comments(14)

Commented by としちゃん at 2009-03-13 22:15 x
配役だけ見ると、なんか明るい感じの映画みたいなのにね。
うーん、ちょっと見るのが怖いな。レイトショーで見たら、帰るのが怖くなってしまうわね。
Commented by 真蘭 at 2009-03-13 23:36 x
重そうな映画ですね。
今話題の映画や、社会派までマサさんのテリトリーは広いですね。

私は最近、軽めで笑えるものを自然に選んでしまいます。
年齢を重ねるにつれ、暗く重たいものに耐えられなく
なってきました。

Commented by としちゃんへ(マサ) at 2009-03-14 15:21 x
豪華なキャストでしょ。主人公の新聞記者には、江口洋介。臓器売買を告発しようとする正義感あふれる役に、ピッタリ。
でもねぇ~、上の写真で、幼い少年の手をしっかり握る右の男は誰でしょう~?
これ以上言っちゃうとネタバレになるから控えるけど、救いようのない人間の内なる闇は、このシーンが物語っています。恐いくて、悲しい~。
Commented by 真蘭さんへ(マサ) at 2009-03-14 15:29 x
確かに、すごく重い、です。最近見た映画の中では、格別。
社会派の映画だけど、ストーリー性も十分あって、見ごたえがありましたね。でも、決して後味のいい映画とは言えないから、お勧めはできないわ。

私は、暗くて重い作品を、どうやら選んでみているみたい。うん、きっと重くて暗いヤツなのよ、私は(苦笑)
Commented by としちゃん at 2009-03-15 08:05 x
この映画はタイの少女買春なども取り上げられているのだと思うけれど、以前、ラジオ番組で「かものはしプロジェクト」の人をインタビューしたとき、こういう問題を聞いたことがあります。あまりに悲惨で、実はどういう放送内容にするか、いろんな意見が出たことがありました。その現実を訴えたいという立場と、そういう思いをどうやって伝えるか、が難しかった記憶があります。
映像だともっと悲惨なものになるのでしょうが、これが現実なんですね。
シルエットは江口洋介だと思ったけど、違うの?
Commented by ふみ at 2009-03-15 12:14 x
マサちゃん、お久しぶりです~。 金沢旅行のブログ楽しく読ませてもらいました♪
「闇の子供たち」、以前本を読んで、数週間立ち直れませんでした。 だから、映画は恐ろしくてパスしてました。 ほんとうに救いがどこにもないんですよね。 現実にあることなのだから、なおやりきれません。
Commented by さと at 2009-03-15 17:53 x
日本の映画なんですね。
重いテーマ、でも日本は幼い子の映像など野放し状態だって聞いたことがあります。
世の中に問いかけているのでしょうが私も見れないかもしれません・・暴力シーンとか戦争シーンとかも嫌いなの。
でも世の中に知ってもらわないと始まらないのでしょうけど・・・
うーん、難しい映画ですね。
マサさんはホントにすごいわ。幅広い!
Commented by としちゃんへ(マサ) at 2009-03-15 21:56 x
映像化は、とても難しかったと思うわ。酷いシーンは、子供と大人を別々に撮影して、編集しているそうですよ。出演している子供たちにも、配慮が必要ですものね。
興行的に成功するような作品ではないけど、製作側には、どうしても伝えたいという思いがあったんでしょうね。それは俳優たちにも。

シルエットは、ピンポン!です。彼が演じる使命感溢れる新聞記者にも、闇の部分が。私は、それが最後になってわかったんだけど、一緒に見た娘は、中盤から気づいていたとか。伏線があったというのに、にぶいんだなぁ~、私は。
うし
Commented by ふみさんへ(マサ) at 2009-03-15 22:10 x
ふみさん、ホントにお久しぶり~。なんだか、とっても、嬉しい~。
そう、そう、ふみさんのブログで、この本の話、読んだことあります。恐くて、ページを繰れなかったという人もいますよ。

そういえば、後ろの席に、小学5、6年生くらいの子が母親と一緒にいたの。昼間の「どらえもん」を見逃しちゃったのね、としか思えない。確かPG-12指定だったと思うけど、中学生にも刺激が強すぎるんではないの。

ふみさんは、数週間立ち直れなかったのね。私は、一生引きずりそう(苦笑)
Commented by さとさんへ(マサ) at 2009-03-15 22:19 x
日本の映画ですよ~。佐藤浩市サマが出てるもん(笑)大河主役の妻夫木クンや熱血漢?江口洋介も。
でも、舞台はタイ。メッセージ性の強い社会派作品だけど、幼児売春の酷いシーンがたくさん出てきて、お勧めは出来ないわ。
貧しさと拝金主義、そして需要がある限り、こうしたことはなくならないかと思うと、やりきれないですよね。
Commented by 紅蓮 at 2009-03-16 07:18 x
私は以前渡航して心臓移植を受ける人の募金活動に何ヶ月間か関わったことがあるのだけど(マサさんにもその節はご協力いただきありがとうございました)、その時に、なぜそのようなことを手伝うのかと批判を受けたことも多々ありました。批判者は、臓器移植にはかならず臓器売買がつきまとうと。日本では子どもの脳死した人からは臓器は提供してもらえない法律があるので、そうすると、この映画のようなこともおこるのでしょう。
臓器売買も幼児売春も、悲しい現実ですね。
世界中の子ども達が、生まれてよかったという世の中になってほしいと切に願っています。

Commented by 紅蓮さんへ(マサ) at 2009-03-16 22:04 x
そういえば、そんなことがありましたね。紅蓮さんは、一生懸命活動されてましたよね。
脳死の子供からの臓器提供については、最近前向きに検討されているみたいですね。
でも、どうんなんでしょうか。父が亡くなったとき、もちろん脳死ではないのだけど、しばらくは体が温かくて、「もしかして」と妙な望みを抱いてしまいました。
まして、脳死の場合は、心臓は動いていて体はまだ温かいと言うじゃない。その段階で、「心臓を摘出していいです」という親がいるんでしょうか。私なら、万が一の奇跡を期待してしまう。
その一方で、移植しなければ命が救えない子もいるわけよね。う~ん、難しい問題ですね。
いろいろなこと、考えさせられる映画でした。
Commented by 紅蓮 at 2009-03-16 22:12 x
あの募金活動のさなか、我が子が脳死でも、おそらく臓器摘出に同意はできないと思っていました。脳死では、他界したとは認められない(認めたくない)人が大半だと思います。
でも、アメリカでは、脳死の段階で、わりと当たり前のように、臓器移植に同意するんですよね。宗教観か、何観かが、全くちがうのだろうと思いましたが、よくわかりませんでした。今も違いがよくわかりません。
Commented by 紅蓮さんへ(マサ) at 2009-03-17 20:55 x
そうなんですか。子供や伴侶が亡くなった悲しみに違いはないと思うけど、ドライなんでしょうか。国民性?でも、その国民性ってなんなのでしょうね。
科学や医療が先行(暴走?)して欲しくないという気持ちが、私のどこかにあります。

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