「悪人」
2009年 07月 03日
洗濯も掃除も、ちっともやる気が起きないし、雨足が強いと出かけるのもおっくになる。
言い訳しつつ、図書館で借りてきた本を、ここ2日で一気に読んでしまった。
吉田修一の、「悪人」と「元職員」
どちらも、罪を犯した男が主人公だ。
吉田修一は、わりと好きな作家のひとり。石田依良よりずっ~といい(なぜ石田依良が出てくる?)
「東京湾景」も「7月24日通り」もよかったけど、今回読んだ「悪人」が私の中では一番。
若い女性が殺害される。加害者は、土木作業員の青年だった。無口だけど心根のやさしい彼が、なぜ?
「幸せになりたかった。ただそれだけを願っていた」
純朴で生きることに不器用な善人は、人生の敗者にしかなれないのか。
悲しい話だった。
「あの人は悪人やったんですよね?~~~~ねぇ?そうなんですよね?」
物語は、この問いかけで終わっている。
私は、「NO!」と答えよう。
右は、「夏目漱石全集」と井上ひさしの「吉里吉里人」
父の蔵書だ。実家から持ってきて、今夫が読んでいる。
「お父さんの遺品は、本と碁盤だけ」と母は言うけど、お母さ~ん、そんなことないよ。碁石もだよぉ~(笑)
by masayama-chan | 2009-07-03 19:00 | 本だな | Comments(6)
なんだか面白そうね。今度、図書館で借りてこようかな。
マサさんのお薦めなら是非読んでみたいです。
まずは一番のお薦めの"悪人"を。
お父様の蔵書、私と趣味が同じで何だか嬉しい♡
夏目漱石も井上ひさし(井上ひさし脚本のお芝居も面白くて殆ど観ています)も昔から大好きです。
本と囲碁がご趣味だったなんて素敵なお父様ですね。
としちゃんの好みかわからないけど、時間があったら読んでみてね。
父は、囲碁はけっこう強かったみたい。でも本は、「積んどく」だと、母は言ってます(笑)
純朴で生きることに不器用な善人は、人生の敗者って・・・私のことかしら?? 東京湾景は大好きな1冊だった。韓国青年との恋だよね。 ヨシ「悪人」チェックしておく。 梅雨時はホント読書がいいかも?「朗読者」読み終わりました。そんで・・・「剣岳」映画鑑賞券金券ショップで売り切れだったの(ガクン)1800円の支払いに迷い、結局本を買ってしまったよ~。読んでから観るかなあ?
「朗読者」、どうだった?「剱岳」は、夏休みに向けロングランになるかもね。ご主人とどうかしら?ほら、ペアチケットで(^^♪