2017年 04月 06日 ( 1 )   

「ムーンライト」   

今日は、南大沢で「ムーンライト」を観た。

今年のアカデミー作品賞に輝いた作品だ。


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ひとりの少年の成長物語といっていいのだろうか。

幼少期、少年期、青年期の3つの時代が、時系列に描かれている。

1.幼少期(リトル)

舞台は、マイアミの貧しい地域。

小柄なシャロンは、「リトル」というあだ名の内気な少年。

友だちから「オカマ」とからかわれ、いじめられている。

「オカマ」の意味がわからないシャロンだが、異質なものに子供たちは敏感だ。

ある日、いじめっ子から逃れて空き家に隠れていたシャロンは、麻薬の売人ファンと知り合う。

波立つ夜の海で、シャロンがファンに泳ぎを教わるシーンが、とても印象的だ。

ファンは、「月の明かりで、黒人はブルーに輝く」みたいなことを言う。

彼は、とても大切なことをシャロンに伝えたかったのではないだろうか。


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2.少年期(シャロン)

高校生のシャロンに金をせびる麻薬中毒の母。

父親のような存在だったファンは亡くなり、家に居場所はなく、シャロンは孤独だ。

学校ではゲイとからかわれ、いじめはエスカレートする。

ある夜のこと。唯一の友だちともいえるケヴィンと、人気のない浜辺でシャロンは初めて触れ合う……。
                                           

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3.青年期(ブラック)

線の細かったシャロンが、ムキムキのマッチョな男に変身したのには、ちょっとびっくり。

白い歯に金をかぶせ、凄みのある佇まいだ。

なんと、仕事は麻薬の売人。

こんな生き方しかできなかったのか。

ある日、思いがけなくケヴィンから電話がかかってくる。

そして、シャロンはケヴィンと再会する。

ケヴィンは料理人になっていた。

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ラスト近く、シャロンはケヴィンに告白する。

あの浜辺の夜以来、誰にも触れていないと。

観終わって、はたと気づいた。

これは、純愛映画ではないのかと。
貧困、麻薬、性的マイノリティ、いじめ、さまざまな社会問題が描かれてはいるが、実は繊細な純愛物語なのだと


ところで、私の隣に座った年配の女性は、始まった直後からエンドロールまでずっと寝ていたzzz
予想していたような映画ではなかったのかもしれませんね。
でも、「ラ・ラ・ランド」ではなく、この作品がアカデミー作品賞に選ばれたのが私は嬉しい。




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by masayama-chan | 2017-04-06 23:25 | 映画三昧 | Comments(0)