カテゴリ:映画三昧( 179 )   

「セールスマン」   

昨日、新宿のシネマカリテで「セールスマン」を観た。

今年のアカデミー賞で、外国語映画賞を受賞したイラン・仏映画だ。

監督と主演女優が、トランプ政権の入国制限命令に抗議して授賞式への参加をボイコットしたことでも話題となった。
                                               

シネマカリテへの階段

a0108328_15510683.jpg
                                                 


イランの首都テヘラン。

国語教師の夫・エマッドと妻・ラナが暮らすアパートは、隣接地の建設工事のせいで倒壊の危機に……。

友人に紹介され移り住んだアパートで、悲劇は起きる。

夫の留守中に、ラナが暴漢に襲われてしまうのだ。
                                          


お国柄でしょうか、暴行のシーンがあるわけではない。
観客は、会話や状況から想像をたくましくするだけだ。
                                          

表沙汰にしたくないゆえに警察への通報を拒む妻。

一方、夫は復讐に燃え、自力で犯人を探し出そうとする。

そっとしておいて欲しい妻と、行動を起こす夫。

2人の気持ちはすれ違い、不協和音を生む。
                                               

夫が追い詰めた犯人は、想像もできないような人物だった。

そして終盤、予想外の展開に。

悲劇的な結末と言えなくもないが、果たしてそう言い切っていいのやら。                                            「心理サスペンス」と予告にはあるが、私には妻の心根のやさしさが印象に残った。
                                             

タイトルの「セールスマン」は映画の内容に即さないのでは?と思われそうだが、これには仕掛けがある。

夫婦は、小さな劇団に所属していて、ちょうどアーサー・ミラーの戯曲「セールスマンの死」の舞台に立っている。

夫は老セールスマン、妻はセールスマンの妻の役だ。
                                         

ファルハディ監督によると、「時代の変化に取り残された戯曲の主人公の境遇を、急速に近代化が進むイランの社会状況に重ね合わせた」

ふむ、奥が深い。

言われてみれば、事の初めのアパートの倒壊危機も、近代化を急ぐ側面と、そこからはじき出される人々を描いて暗示的だ。
                                           


シネマカリテで映画を観たのは初めて。

新宿東南口から徒歩2分。さすがに迷わないで行けた(笑)

a0108328_15505225.jpg
                                                  

小さいけど、素敵な映画館だった。

座席はゆったりとしていて、座り心地がよく、おしゃべりしている人もいない。

静かに映画を鑑賞するのには、最高の劇場だ。


[PR]

by masayama-chan | 2017-06-28 15:53 | 映画三昧 | Comments(0)

「光」   

「まぁ、よく観に行くわね」と言われそうだが、昨日新宿バルト9で、河瀬直美監督の「光」を観た。

今年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された作品だ。

惜しくも賞は逃がしましたが。


a0108328_21215539.jpg
                                                 

視力を失いつつある著名なカメラマンと、映画の音声ガイドの制作に携わる女性の話である。

映画の音声ガイドとは、目の不自由な人のために、風景や登場人物の動きを言葉で伝える仕事だ。
                                              

主役のカメラマン・雅哉に、永瀬正敏が扮している。

カメラマンにとって光を失うとは、どれほど残酷なことか。

その悲しみや苛立ち、深い絶望を、永瀬正敏が体全体で見事に演じている。

去年「64(ロクヨン)」を観たとき、「永瀬正敏って、こんなにうまい役者だっけ」と感心したが、今回も観ている者の心に沁み入るような演技だ。
                                           

もう一人の主役は、音声ガイド製作者の美佐子(水崎綾女)。

彼女は、ガイド原稿のレクチャーの場で、モニターの雅哉から「今日のガイドは今のままなら邪魔なだけ」と酷評され、反感を覚える。

でも、この出会いから、ふたりは少しずつ近づいていくのだ。
                                              

視力を失っても、希望の光はあるのだろうか。
かけがえのない人がそばにいてくれたら、たとえ道が暗くても歩いていけるだろうか。

静かな感動を覚える作品だが、パンフ等に記された「珠玉のラブストーリー」という文言に、「ン?」と引っかかった。
                                                      

たまたま今、山田詠美の「珠玉の短編」を読んでいるせいか。

短編集なのだが、本のタイトルにもなっている「珠玉の短編」は、女性作家の話だ。

作家・夏耳漱子は、出版社から送られてきた某小説雑誌の目次を見て、たまげる。

なんと、自分の書いた小説の題名の横に「珠玉の短編」とあるのだ。
気味悪!と放り出してしまう。

なにしろ彼女の作品は、下品さ、えげつなさがウリ。格調高さは敵である。
それを、「珠玉の短編」とはなんだ!担当編集者の怠慢だ。やっつけ仕事だ。許せん!

誉めどころに苦労する短編には「珠玉の」と付けておくのがならいなのに違いないと、夏耳先生、憤ること甚だしい。
                                              

「光」は格調高い作品ではあるけれど、「珠玉のラブストーリー」とはね。

甘~い恋愛映画の宣伝文句のようで、どうもしっくりこない。

河瀬監督はこだわりが強そうに見えるけど、その辺りはどうなんでしょう。

夏耳漱子先生(なんともふざけた名前だが)とは、違うか。

話が逸れましたねm(__)m


[PR]

by masayama-chan | 2017-06-03 21:22 | 映画三昧 | Comments(2)

「夜空はいつでも最高密度の青色だ」   

昨日(23日)、新宿ピカデリーで、映画「夜空はいつでも最高密度の青色だ」を観た。


a0108328_20454740.jpg


長いタイトルだけど、原作は最果(さいはて)タヒの同名の詩集。

「最果タヒ」とは初めて聞く名だが、2008年に21歳で第13回中原中也賞を受賞するなど、注目の詩人だそうだ。

累計27,000部を売り上げたという詩集の映像化に挑んだのは、石井裕也監督。

2017年、東京。

看護師をしながら夜はガールズバーで働く美香(石橋静河)。

建設現場で日雇いとして働く慎二(池松壮亮)

2人は、人身事故で電車が止まった夜の渋谷で偶然出会う。

一言でいうと、ピュアな恋愛映画である。

看護師の美香は、ネガティブで自虐的。愛や恋にも極端に冷めている。
つらい場面でも、「大丈夫、すぐに忘れるから」と自分に言い聞かせる。
投げやりなようでいて、実は繊細で傷つきたくないゆえに人生を慎重に生きているふうにも見える。

一方、日雇い労働者の慎二は、左目がほとんど見えない。
不安を抱え、経済的にもギリギリの状況の中で、必死に生きている。

大都会の片隅で、不安や孤独を抱えた不器用な若者が出会い、少しずつ近づいていく様は微笑ましく愛おしい。
                                     

しか~し、ふたりの会話やナレーション(たぶん詩集の中の言葉だろう)には、私はどうも青臭ささを覚えてしまう。

この映画に感情移入するには、自分は歳を重ね過ぎてしまったのだろう。
                                                 

そんな私が共感を覚えたのは、慎二の建設現場の仲間で、さえない中年男の岩下(田中哲司)だ。

岩下は腰を痛め、もう建設現場では働けない。
手がむくんでズボンのチャックも閉められない(苦笑)。
金もない。風采も上がらない。厳しい現実に直面しながらも、居酒屋で、
「ざまぁみろだ。俺は生きている!恋だってしている!」と、言い放ってみせる。

岩下は、コンビニのアルバイト店員にはかない恋をしているのだ。

どんな人生にだって小指の先ほどの希望はあるのだ、と思ったら涙が出た(泣くシーンではないが)
                                             

美香役の石橋静河は、演技がぎこちなくて素人っぽいが、そこが新鮮でもあった。

石橋凌と原田美枝子の次女だそうだ。それを知って、なるほどね~(何が?・笑)
                                         

「舟を編む」では日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞した石井裕也。
詩集の言葉を膨らまして映像化する手腕はさすがだ。
30代にして既に名監督の風情だが、私は初期のころの「川の底からこんにちは」が一番好き。


http://masadry.exblog.jp/11166847/


                                         

新宿ピカデリー。
「新宿ピカデリー」より「テアトル新宿」っぽい映画だった(つまり単館系ということ)

a0108328_20452390.jpg


[PR]

by masayama-chan | 2017-05-24 20:46 | 映画三昧 | Comments(0)

「沈黙―サイレンス―」   

先週の火曜日(16日)、下高井戸シネマで、「沈黙―サイレンス―」を観た。

今年1月の公開時には見逃してしまったのだが、ラッキーなことに下高井戸で捕らえる?ことができた。
                                                

a0108328_20063817.jpg
                                                        


監督は巨匠マーティン・スコセッシ。

原作は50年前に刊行された遠藤周作の同名小説だ。

スコセッシ監督が原作と出会って28年。

映画化は困難と言われながら、数々の試練を乗り越えて完成させた渾身の一作である。

                                                           

江戸初期。幕府によるキリシタン弾圧が激しい長崎が舞台だが、戦後の日本文学を代表する原作の内容を、今さら話す必要もないでしょう。
                                                 

映画は、原作にほぼ忠実だ。

外国人監督によって描かれる日本は、どこか違和感が漂うケースが多々あるが、この作品には全くない。

原作に忠実なだけに拷問や処刑のシーンは避けられないが、映像で目のあたりにするとその酷さに息をのむ。
                                                   

自らの信仰を貫いて命を落とす信者たち。

信仰を貫くのか、信者の命を守るため信仰を捨てるのか、究極の選択を迫られる宣教師ロドリゴ。

キリシタンでありながらロドリコを裏切り、生き延びる卑怯者のキチジロー。

いったい何が正しいのか、混乱するばかりだ。
                                                 

ロドリコが棄教(転ぶ)した後の亡くなるまでの話は、監督が付け足した感じだ。

きれいにまとまった感じがしないでもないが、スコセッシ監督の思いが詰まったラストシーンなのでしょう。
                                                     

信仰を持たない私が感想を述べるのは、畏れ多い。

ただ、ロドリコの師で棄教したフェレイラ宣教師の言葉が印象深い。

「日本人は今日まで神の概念はもたなかったし、これからももてないだろう」

そして彼らがたずさえてきた苗は、

「日本の沼地でいつの間にか根も腐っていった」

ちなみに、キチジローのモデルは作家自身らしい。


[PR]

by masayama-chan | 2017-05-21 20:07 | 映画三昧 | Comments(2)

「追憶」   

昨日は府中の映画館で「追憶」を観た。

「追憶」といっても、バーバラ・ストライサンドとロバート・レッドフォードが共演したあの名作ではもちろんなく、降旗康男監督、岡田准一主演の最新作だ。
                                               

a0108328_16171981.jpg
                                                   


1992年、冬。舞台は富山。

親に見捨てられた3人の少年(四方篤、田所啓太、川端悟)は、喫茶店を営む涼子(安藤サクラ)のもとに身を寄せていた。
                                                  

日蝕が観測された1224日、事件が起きる。

動揺する少年たちに涼子は、「すべてを忘れなさい」と、強く諭す。

彼らは離れ離れとなり、事件の真相は封印された。
                                               

25年の時を経て、3人は思わぬ形で再会する。

ある殺人事件の刑事・容疑者・被害者として。

刑事・四方篤に岡田准一、容疑者・田所啓太に小栗旬、被害者・川端悟に柄本佑という配役だ。
                                                  

どこか既視感のあるストーリーである。

終盤のあっけない事件解決にも、拍子抜けした。

それでも、胸にぐっとくるシーンはたくさんあった。

重い過去を背負った者が歩んできた人生は、それだけで健気だ。

名カメラマン・木村大作による映像も、詩情あふれる感動的な美しさだった。
                                             

岡田クンは熱演だけど、柄本佑の飄々とした演技に比べると、力が入りすぎて硬い感じがしないでもない。
柄本佑は、演技をしていないような演技が巧みだ。

小栗旬は、フツー(笑)。岡田クンと並ぶと身長差が気になったけど。
                                             

岡田クンの母親役にリリィ。
息子にお金の無心をする、酒浸りのしょうもない母親だ。

リリィはその昔「私は泣いています」と歌っていたけど、歳を重ねて味のある女優になった。

でも、惜しいことに昨年亡くなりましたね。
                                         

平日だけど、結構混んでいた。熟年層が多く、そのほとんどが女性。
鼻をすする音も聞こえた。


[PR]

by masayama-chan | 2017-05-10 16:18 | 映画三昧 | Comments(0)

「ムーンライト」   

今日は、南大沢で「ムーンライト」を観た。

今年のアカデミー作品賞に輝いた作品だ。


a0108328_23244433.jpg



ひとりの少年の成長物語といっていいのだろうか。

幼少期、少年期、青年期の3つの時代が、時系列に描かれている。

1.幼少期(リトル)

舞台は、マイアミの貧しい地域。

小柄なシャロンは、「リトル」というあだ名の内気な少年。

友だちから「オカマ」とからかわれ、いじめられている。

「オカマ」の意味がわからないシャロンだが、異質なものに子供たちは敏感だ。

ある日、いじめっ子から逃れて空き家に隠れていたシャロンは、麻薬の売人ファンと知り合う。

波立つ夜の海で、シャロンがファンに泳ぎを教わるシーンが、とても印象的だ。

ファンは、「月の明かりで、黒人はブルーに輝く」みたいなことを言う。

彼は、とても大切なことをシャロンに伝えたかったのではないだろうか。


a0108328_23243465.jpg


2.少年期(シャロン)

高校生のシャロンに金をせびる麻薬中毒の母。

父親のような存在だったファンは亡くなり、家に居場所はなく、シャロンは孤独だ。

学校ではゲイとからかわれ、いじめはエスカレートする。

ある夜のこと。唯一の友だちともいえるケヴィンと、人気のない浜辺でシャロンは初めて触れ合う……。
                                           

a0108328_15104555.jpg

3.青年期(ブラック)

線の細かったシャロンが、ムキムキのマッチョな男に変身したのには、ちょっとびっくり。

白い歯に金をかぶせ、凄みのある佇まいだ。

なんと、仕事は麻薬の売人。

こんな生き方しかできなかったのか。

ある日、思いがけなくケヴィンから電話がかかってくる。

そして、シャロンはケヴィンと再会する。

ケヴィンは料理人になっていた。

a0108328_15105750.jpg

ラスト近く、シャロンはケヴィンに告白する。

あの浜辺の夜以来、誰にも触れていないと。

観終わって、はたと気づいた。

これは、純愛映画ではないのかと。
貧困、麻薬、性的マイノリティ、いじめ、さまざまな社会問題が描かれてはいるが、実は繊細な純愛物語なのだと


ところで、私の隣に座った年配の女性は、始まった直後からエンドロールまでずっと寝ていたzzz
予想していたような映画ではなかったのかもしれませんね。
でも、「ラ・ラ・ランド」ではなく、この作品がアカデミー作品賞に選ばれたのが私は嬉しい。




[PR]

by masayama-chan | 2017-04-06 23:25 | 映画三昧 | Comments(0)

「ラ・ラ・ランド」   

渋滞の高速道路。連なる車から、大勢の人々が飛び出し、歌い、踊る。

あり得なくも、楽しさと迫力満点の出だし。

今年のアカデミー賞で、6部門のオスカーに輝いた「ラ・ラ・ランド」

評判のミュージカルを、今日、府中の映画館で観た。
                                         
                                                   

a0108328_20403036.jpg
                                                

舞台はハリウッド。

映画スタジオのカフェで働くミア(エマ・ストーン)は、女優を夢見ている。

ジャズを愛する売れないピアニストのセブ(ライアン・ゴズリング)は、自分の店を持つのが夢だ。

出会いの印象はお互いよくなかったミアとセブだが、やがてふたりは惹かれ合い、恋に落ちる。
                                        

オーディションに落ち続け、何度も挫折を味わうミア。

だが、巡ってきたチャンスをものにし、ついに夢を叶えるのだ。
まさにシンデレラストーリー。

一方、生活のため一度は人気バンドに加わったセブだが、ラストでは彼も自分の夢に忠実に生きたことがわかる。
                                          

ストーリー自体は、ありふれていて新鮮味はない。
ひと昔前のハリウッド映画を観ている気分。

でも、歌と踊りは、文句なく楽しめる。

華麗でファンタスティックで、ワクワクする。

映画は、楽しければいいのかもしれない。
                                       
                                          
追記)
そういえば今年のアカデミー賞、作品賞が誤って読み上げられるという前代未聞のパプニングがありましたね。
結局、「ラ・ラ・ランド」は作品賞を獲れなかった。
それより私がショックだったのは、プレゼンターのウォーレン・ベイティとフェイ・ダナウェイ。
ご両人とは気づかなかった。
「俺たちに明日はない」から、50年。
変貌ぶりも無理ないか。


[PR]

by masayama-chan | 2017-03-13 20:40 | 映画三昧 | Comments(0)

「たかが世界の終わり」   

昨日は、新宿武蔵野館で映画を観た。

「たかが世界の終わり」
                                            

a0108328_20390280.jpg
                                              

観ているのがやりきれないくらい、きつい映画だった。
最初から最後まで。
                                                 

ストーリーはシンプルだ。

作家のルイは、12年ぶりに実家へ帰る。

理由は、ただ一つ。

自分の死期が近いことを家族に伝えるためだ。
                                            

母親や妹は、12年ぶりにルイに会えるとあって、ハイテンション。

反対に兄はとげとげしく邪険。
ルイと初対面の兄嫁は沈黙を恐れてか、退屈なおしゃべりを続ける。
                                           

家族の会話は、ケンカとしか私には映らない。

口汚くののしり合い、大声でどなり合い、相手を否定する。

兄がルイに投げつける言葉も、ことごとく酷い。
                                                 

結局、死が近いことを告げられないまま、ルイは実家を後にする。

わずか、半日ほどの話。登場人物は5人。場面もほとんど変わらない。

会話(ののしり合い)は激しいが、退屈と言えば退屈(苦笑)
                                                  

終盤、ルイがゲイであることが示される。

とすると、死に至る理由もなんとなく想像できる。

家族はルイがゲイだということを知っていたのだろうかと、観終わった後にふと思った。

兄がルイに邪険なのは、成功した弟への嫉妬とコンプレックスの裏返しだと思って観ていたが、もし知っていたとすれば観方が違ってくる。

兄はルイの告白を恐れて、スキを与えぬよう機関銃のように攻撃し続けたのではないか。

そういえば、兄嫁の態度もどこかぎこちなかった。
幼い子供たちが不在(兄嫁の実家に行っているとか)なのも、よく考えれば不自然だ。

まぁ、勝手な想像ではありますが。
                                                

ルイは家族と関われないまま、彼らの元を去る。

ほどなく死が彼を迎えに来るだろう。

でも、しょせん、「たかが世界の終わり」でしょうか。
                                                  

よほどの映画好きでないと、楽しめません。


[PR]

by masayama-chan | 2017-03-08 20:39 | 映画三昧 | Comments(0)

「愚行禄」   

昨日、新宿ピカデリーで「愚行禄」を観た。

貫井徳郎の同名ミステリーが原作。
                                               

a0108328_09584784.jpg
                                                 

久々の新宿ピカデリー。

観た映画は、なんとも後味の悪いものだった。
                                                  

始まりは、一家惨殺事件。

被害者は、エリート商社マンの夫、美しい妻、そして幼い娘。

発生から1年となる事件の真相を、雑誌記者の田中武志(妻夫木聡)が追う。

同僚や学友など関係者から取材を重ねるうち、人もうらやむ輝かしい夫婦の裏の顔が見えてくる。

上昇志向の強い彼らが、社会でより優位に立つために他人をどれだけ踏みつけてきたことか。
                                                  

一方、武志の妹でシングルマザーの光子(満島ひかり)は、育児放棄で逮捕される。
3歳の娘は衰弱して意識不明の状態だ。

武志と光子の兄妹は、親から虐待を受けた心の傷を持つ。
さらに、
2人には決して口にできない秘密が……。
                                                

一家惨殺事件と兄妹が線で繋がるとき、悪夢のようなストーリーが展開する。

どこにも救いのない残酷な結末だ。

武志と光子が愚かなのは確かだが、エリート夫婦はどうなのか、いや同僚も学友も、人はみな愚者に思えてきた。
                                                 

表情のない妻夫木聡、危うげな満島ひかり。
二人の演技が、とにかく素晴らしい。

後味の悪い映画だが、観なかったほうがよかったとも思わない。
お薦めもしませんが。
                                                

それにしても、前日とは打って変わって、陽は薄く寒い1日だった。


[PR]

by masayama-chan | 2017-02-28 09:59 | 映画三昧 | Comments(0)

妖怪ウォッチ    

成人の日の昨日(9日)、Tラの御伴で「妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン」を見に行った(笑)
                                        


a0108328_20233717.jpg

アニメだと思っていたが、突然実写の場面に入れ替わる。

アニメと実写の世界を行ったり来たりの、忙しい映画である。

じんめん犬の遠藤憲一には笑えたが、まさか斎藤工が出ているとは思わなかった。

実は、「ポケモン」、「ピカチュー」、「妖怪ウォッチ」のキャラクターの区別が、私にはつかない。

「アンパンマン」、「ドラえもん」までが鑑賞に堪えうる限界である。

Tラは、バケツのようなポップコーンのLサイズ(塩&キャラメル)を抱えて熱心に観ていた。そしてほぼ1人で食べ切った(驚)



そういえば、先週行われた保育園の相撲大会で優勝したと聞いた。

力は強いが、気は弱い。

相手にというより、弱気な自分の心に打ち勝ったのだろう。


[PR]

by masayama-chan | 2017-01-10 20:24 | 映画三昧 | Comments(0)