カテゴリ:映画三昧( 173 )   

「ゴーン・ガール」   

おととい(16日)、府中の映画館で「ゴーン・ガール」を観た。
映画館へ行くのは、ほぼ2か月ぶり。
そして、たぶん今年最後の映画だ。

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誰もが羨む理想的な夫婦のニックとエイミー。
しかし、突然悲劇が訪れる。結婚5周年を迎えた記念日にエイミーが失踪したのだ。
部屋は荒らされ、キッチンには大量の血液を拭き取った跡が……。
いったいエイミーに何が起きたのか。


捜索の協力を呼びかける夫のニック。
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警察はアリバイが不自然なニックに疑いの目を向け、アメリカ・ミズーリ州の田舎町で起きた美人妻失踪事件にメディアは熱くなる。
暴走する報道に、ニックは全米から疑いの目を向けられることに。


衝撃の展開に、開いた口がふさがらない。
美しく聡明で完璧な妻エミリーの実態は、サイコサスペンスか、ホラーか。
ニックと双子の妹マーゴとの微妙な距離感もミステリーだ。

これ以上書くとネタバレになってしまいそう。
とっても面白い。しかし、後味のすご~く悪い作品だ。
口直しに、来週は「バンクーバーの朝日」を観ようか(笑)
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by masayama-chan | 2014-12-18 18:38 | 映画三昧 | Comments(2)

「ふしぎな岬の物語」   

今日、吉永小百合さん主演の「ふしぎな岬の物語」を観た。
実在する喫茶店をベースに書かれた本が原作とのこと。

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海と花畑に囲まれたのどかな町が舞台だ。
岬の突端にある「岬カフェ」。
カフェの店主は,、吉永小百合が演じる柏木悦子。
悦子の周りは、彼女を慕う何でも屋の浩司(阿部寛)、都会から戻ったみどり(竹内結子)、不動産屋のタニさん(笑福亭鶴瓶)、そして悦子の入れるコーヒーに癒されたくて通う常連客の人々が集まる

時どき笑いを誘いながら、ほのぼのとした話が続く。
このまま平穏に終わるのかと思ったら、終盤思わぬ展開が……。

悦子と浩司の関係が謎だったが、実は血の繋がった叔母と甥だった(な~んだ)
いい歳をした男が、歳の離れた叔母をこれほどまでに恋慕うのだろうか。
それが、「ふしぎな岬の物語」で、私には一番「ふしぎな物語」だ。
ラストシーンの浩司のセリフ、「赤ん坊、できちゃいました」にも笑えた。

吉永小百合は、どんな役を演じても吉永小百合だ。
そして、鶴瓶もそのまんま。
「吉永小百合も老けたな」と、ツレがボソッと言った。
仕方がないよ、70歳近いのだもの。
顔がむくんでいるように見えたのが気になったが、シャープな顎のラインは健在だ。


観終わったあと、韓国料理店でランチ。
石焼ビビンバと豆腐チゲのセット。
(相当ボケてますが酔ってません(笑))

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by masayama-chan | 2014-10-26 20:48 | 映画三昧 | Comments(2)

「グレース・オブ・モナコ」   

昨日、府中の映画館で「グレース・オブ・モナコ」を観た。
ハリウッド女優からモナコの大公妃となったグレース・ケリーの物語だ。


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ただ、華々しいシンデレラストーリーを期待すると裏切られる。

世紀の結婚から6年、モナコは危機的な状況に。
フランスのド・ゴール大統領が過酷な課税をモナコに強要し、夫のレーニエ公が窮地に立たされたのだ。
フランスに占領されそうな状況に、グレースは一念発起し果敢に立ち向かう。


美貌も地位もすべてを手に入れ、世界中の女性の羨望の的と思われがちだが、案外苦難に満ちた半生だったのかもしれない。


グレースを演じるのは、ニコール・キッドマン。
確かに綺麗だが、気品あるグレース・ケリーのクール・ビューティーとは、異質の美しさだ。
私には、「ペーパー・ボーイ」での印象が強烈すぎて、ニコール・キッドマンのグレースには、はなはだ懐疑的だった。
なのに、観ているうちに、ニコ様がグレース王妃にしか見えなくなった(笑)


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ストーリーはさておき、グレース(ニコール・キッドマン)の美しさに、ただただ圧倒され続けた1時間43分でありました。
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by masayama-chan | 2014-10-22 20:44 | 映画三昧 | Comments(2)

海を感じる時   

昨日、テアトル新宿で「海を感じる時」を観た。
1978年に発表された、中沢けいの衝撃のデビュー作の映画化だ。


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原作を読んだのはいつだったかな。ギリギリ20代だったかもしれない。
多感な少女を描いて、いつの時代にあっても普遍的なテーマだが、悲しいかな今の私では、もはや少女の気持ちに寄り添うことは出来ない。

主人公・恵美子は高校の先輩・洋に思いを寄せるが、冷たく拒絶される。
拒まれても疎まれても、彼を求め、その前に体を差し出す恵美子。
拒まれ傷ついても、なお彼に寄り添う恵美子の心が、なんとヒリヒリと痛々しいことか。
そう、今風にいえば、実に「イタイ女」だ。

一方、洋にしてみれば、恵美子のことは好きではないが、欲望を満たしてくれる都合のいい女だ。
けど、重い。
彼は彼で、恵美子の気持ちと自分の欲望を持て余し、苦悩しているのかもしれない。

私が恵美子の親だったら、映画の母親と同じように頭から湯気を出し、「もっと自分を大事にしなさい」と言うだろう。
主人公ではなく母親の気持ちに共感を覚えたのは、私がすっかり歳を重ねてしまったということでしょう。


少し前に、原作者の中沢けいさんを新聞(?雑誌かも)で拝見したが、繊細な作家のイメージではなく、どちらかというと「逞しいお母さん」っていう感じだった。
なんだかホッとしたのは、なぜでしょうね。


テアトル新宿。
ビルの地下にある映画館は、洒落た雰囲気だ。
売店のコーヒーも豆から挽いてくれます。

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by masayama-chan | 2014-10-03 14:44 | 映画三昧 | Comments(2)

「私の男」   

昨日、府中の映画館で「私の男」を観た。
桜庭一樹の直木賞受賞作品だ。
何年か前に原作を読んだ時の衝撃が、暗い館内で生々しく蘇った。

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奥尻島を襲った大地震による津波で家族を失った花(山田望叶、のちに二階堂ふみ)。
孤児となった10歳の花を、遠い親戚と名乗る男・腐野淳悟(浅野忠信)が引き取ることから、物語は始まる。

雪に閉ざされた北海道紋別で、寄り添うように暮らすふたり。誰にも言えない秘密を抱えて。

花を見守ってきた遠縁の大塩(藤竜也)は、ふたりの関係に気付き、花を淳悟から引き離そうと諭す。
流氷の上を逃げるように走る花。
「花ちゃん~、危ないよ。戻りなさい」と追う大塩に、花は叫ぶ。
「知ってたよ。本当のおとうさんだって。どこがいけない!!」

やがて冷たい海から大塩の遺体が発見され、淳悟と花は逃げるように東京へ。
東京での第2の殺人事件は、まるでホラーだ。
血を舐めるような、ふたりの濃密な関係は、もっとホラーかもしれない。

原作は、確か、銀座で花が淳悟を待つ場面から始まる。
雨の中、赤い傘をさしてやってくる「私の男」。
映画は、その直後の、花の婚約者との会食のシーンで唐突に終わる。余韻を残して。

浅野忠信は、インモラルな男を演じてピッタリはまっている。
二階堂ふみは、「やっぱり宮崎あおいに似ている」と思ってしまった。
でも、あおいちゃんには、この役はきっとムリでしょう。
純粋ゆえに不道徳な少女の、「フッフッ」という低く不気味な笑いが耳から離れない。
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by masayama-chan | 2014-06-20 23:25 | 映画三昧 | Comments(2)

「ぼくたちの家族」   

先週、府中で「ぼくたちの家族」を観た。
昨年「舟を編む」で数々の賞に輝いた石井裕也監督の脚本・監督作品だ。


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平凡な主婦・玲子(原田美枝子)は、このところ物忘れがひどく、言動がおかしい。
病院を受診すると、脳腫瘍と診断され、それも余命1週間だと宣告される。
余命1週間!とは! 家族は、驚き戸惑い混乱する。
頼りない父親に長塚京三、責任感の強い真面目な長男に妻夫木聡。いい加減に見えて冷静で優しい次男に池松壮亮。みな、好演だ。
玲子の入院をきっかけに、玲子の消費者ローンの多重の借り入れや、父親の膨大な借金が明るみになる。
重い現実を背負いながらも、それでも、なんとか母親を助けたいと、兄弟は「悪あがき」を決めるのだ。

タイトルどおり、「家族」の物語だ。
深刻なストーリーだけど、最後はほのぼのとした気持ちになった。
家族はいざというときはひとつになる、そんな普遍的なテーマを扱ったドラマだ。


この映画もよかったけど、石井監督の作品では何年か前に公開された、
「川の底からこんにちは」が私は一番好き。
お腹の底から笑いがこみあげる、衝撃的なおかしさだった。
30代(たぶん)の若さで、今や日本を代表する監督のひとりとも言える石井裕也監督。
どうか山田洋次化しませんように(苦笑)


「川の底からこんにちは」の主演は、満島ひかり。
知らない人はいないと思うが、ふたりはご夫婦です。

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by masayama-chan | 2014-06-10 20:58 | 映画三昧 | Comments(0)

「ブルージャスミン」   

先週、吉祥寺バウスシアターで、ウディ・アレン監督の「ブルージャスミン」を観た。
主役のケイト・ブランシェットが本年度のアカデミー主演女優賞に輝いた作品だ。

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サンフランシスコの空港に降り立ったジャスミン(ケイト・ブランシェット)は、ブランド品に身を包んだゴージャスな女。
彼女は、資産家の夫とニューヨークでセレブな生活を送っていた。
だが今や、夫も資産もすべてを失い、妹を頼りにサンフランシスコへやってきたのだ。

妹の質素なアパートに身を寄せるようになっても、セレブな世界が忘れられず、虚栄とプライドを身にまとい、ときに嘘をつく。
他人からすれば、「イタイ!」という言葉がピッタリの女だ。

仕事(歯科医院の受付)を失い勉強(パソコン)にも疲れ、八方塞がりの状態のとき、独身のエリート外交官と知り合う。
結婚話がトントンと進み、再びセレブな生活が手に入ると思いきや……。
人生そんなに甘くありません。

観ながら思ったのは、「ほんとにヤな女」
見栄とプライドの塊。上昇志向が強いのに地味な努力はせず、地位も資産もあるエリートの男と結婚し贅沢な生活を再び手に入れようとする。
そもそも下流に堕ちた女が、政界入りを展望するエリート外交官と、ちゃちなパーティーで簡単に知り合うことができるのか。
堕ちるところまで堕ちればいいのに。
などと、観ながらどんどん意地悪になっていくマサ(苦笑)
でもウッディ・アレン監督も、こんな女の生き方を皮肉っているのでしょう。


吉祥寺バウスシアターは、今月で閉館になる。
「ブルージャスミン」は、私にとってバウスで観る最後の映画(になると思う)
心に残る映画をたくさん観た。
サヨナラ、吉祥寺バウスシアター。

左の奥が映画館。

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by masayama-chan | 2014-05-23 16:56 | 映画三昧 | Comments(2)

「野のなななのか」   

日曜日(18日)、有楽町スバル座で「野のなななのか」を観た。
大林宣彦監督が北海道芦別市を舞台に描いた作品だ。

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2011年3月11日14時46分、芦別市で古物商を営む元病院長・鈴木光男(品川徹)が、92歳で死んだ。
親族(妹、孫やその家族)が葬式のため芦別にやってくる。そこへ現われたのが謎の女・清水信子(常盤貴子)。
タイトルの「なななのか」は、四十九日のこと。光男が死んでから四十九日を迎えるまでを描いた映画だ。

物語は戦時中まで遡り、過去と現在が行ったり来たりする。
幻想的でミステリアス。ときに官能的。
それでいて、太平洋戦争終結直前の光男の惨い体験や3.11の話題を通して、反戦、反原発のメッセージもしっかり伝わってくる。
ただ、2時間51分の上映は、いかにも長い。終わりそうでいて、なかなか終わらない。
監督の言いたいことを、すべて盛り込んだ感じだ。

光男は、戦時中に知り合った少女・綾野(安達祐美)の絵を描こうとしていた。
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安達祐美は16歳の少女を演じて、何の違和感もない。
(常盤貴子の16歳は、ちょっと厳しかったかな)


プログラム。
シンプルだが、厚くて読みごたえがある。
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実は、芦別は夫の故郷。
監督が芦別市民と自主制作した映画であり、ちょびっとだけど私たちも支援(寄付)しました!
見覚えのある風景が映し出されて嬉しかったけど、過疎化が著しいのも事実だ。


有楽町スバル座は、JR有楽町駅を降りてすぐ。
どこか懐かしい映画館だった。

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by masayama-chan | 2014-05-21 19:17 | 映画三昧 | Comments(4)

「そこのみにて光輝く」   

おととい、テアトル新宿で「そこのみにて光輝く」を観た。
41歳で自ら命を絶った佐藤泰志の唯一の長編小説の映画化だ。

函館の一夏が舞台。
ある出来事から仕事を辞め、人生の目的を失ったかのように無気力に暮らす達夫(綾野剛)。
ある日、パチンコ屋で妙に人懐っこい拓児(菅田将暉)と出会って、誘われるまま拓児の家に行く。
粗末なバラックには、脳梗塞で寝たきりの父親、その世話に疲れたような母親、そして姉の千夏(池脇千鶴)がいた。
どこか人生を諦めたかのような千夏に達夫は惹かれる。
最初は達夫を拒んでいた千夏も、次第に彼の一途さに心を許し、彼を愛するようになる。

達夫が仕事を辞めた理由が次第に明らかになって行く。
千夏の哀しい現実も。
寝たきりでも性本能は衰えず、うめき続ける父親。千夏に頼りっきりの母親。事件を起こし仮釈放中の弟。
彼女は、昼は水産加工会社で働き、夜は8000円で体を売っている。不倫相手からは執拗に迫られ、ときには父親の欲求を満たしてやる。
今どきありえないような、不幸を絵に描いたような女だ。
逃げたくても、家族を置いてはいけない。背負っているものが、あまりに重い。
それでも、達夫と生きることを夢見たのに、事件が起きてしまう……。

ラストの、光あふれる海辺のシーンが美しい。
そこだけにしか生きられない人にも、そこにだけ輝く光があるのだろう。

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綾野剛にしても池脇千鶴にしても、この役は彼ら以外には考えられない。そのくらいピッタリはまっている。
池脇千鶴の弟役の菅田将暉は、朝ドラ「ごちそうさん」で杏の長男を演じた俳優ですよね。
「ごちそうさん」では好青年を演じていたけど、今回は粗野で思慮に欠けるチンピラ風。
「共喰い」では、男子高校生を瑞々しく&生々しく演じていた。
作品ごとに違った顔を見せる。

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by masayama-chan | 2014-05-15 20:24 | 映画三昧 | Comments(4)

「8月の家族たち」   

昨日、新宿武蔵野館で「8月の家族たち」を観た。
主演メリル・ストリープ、助演ジュリア・ロバーツ。大女優同士の競演だ。

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8月。オクラホマの片田舎。
父親が突然失踪し、3人の娘たちが母親のもとに集まる。
癌を患い薬漬けの日々を送る母バイオレット(メリル・ストリープ)。
長女バーバラ(ジュリア・ロバーツ)は浮気した夫と別居中で、気が立ちイライラしている。反抗期の娘にも心が休まらない。
次女アイビーは秘密の恋をしている。
三女カレンは、怪しげな婚約者を同伴。男運のない女なのだ。

自分勝手で毒舌家の母親と長女バーバラが繰り広げる壮絶なバトル。
怒鳴り合い、罵り合い、傷つけあう。
母親の常軌を逸した毒舌ぶりには、思わず笑ってしまうほどだ。
例えば、夫の浮気に苦しむ長女に、
「若い女に勝てるわけがない。男は歳をとってもセクシーでいられるけど、女はどんどん醜くなる」と、傷口に塩を塗るような言葉を繰り返す。
「まぁ確かに」ではあるが(笑)
シリアスなドラマの中に、コメディの要素もあり。

激しくぶつかり合う中で、次第に明らかになっていく家族の秘密。
次女の秘密の恋は、許されることのない禁断の恋だった。
誰もが幸せにはなれない絶望的な展開だ。

ストリープの怪演は、楽しめた。
でも、大女優同志のバトルは演技過剰ぎみで、ちょっと疲れたかな。


帰りは、Kデパートに寄ってランチ。
本味楽で、冷やし木の子そば。

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by masayama-chan | 2014-04-23 23:05 | 映画三昧 | Comments(0)