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草原の椅子   

「空に飛ぶ鳥なく、地に走る獣なし」

宮本輝「草原の椅子」の文中にある印象的な言葉だ。
中央アジアのタクラマカン砂漠。生きて帰らざる海。生きては戻れぬ死の砂漠。

何年か前に図書館から借りて読み、感動した記憶がある。
佐藤浩市主演で映画化され、先週の土曜日から公開中。
嬉しい!
早速、府中の映画館で観てきた。


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遠間憲太郎(佐藤浩市)は、カメラメーカーに勤めるサラリーマン。
妻とは離婚して大学生の娘と暮らしている。
家にある車はどうやらマーク〇のようだが、男の真ん中でいたいスマートな部長ではなく、意に染まぬ上司の指示にも「わかりました」と頭を下げ、事故にあった部下を気遣いながらも「大人になれ」と諭す、つらい中間管理職だ。


そんな彼が、ひょんなことから、赤の他人の圭輔(4歳)の面倒を渋々みるハメになる。
圭輔は、母親から受けた虐待がもとで心を閉ざし、4歳になっても言葉を発することが出来ない。

一方、取引先の社長・富樫(西村雅彦)からは、いい歳をして、「親友になってくれ」と懇願される。
そして、密かに思いを寄せるのは骨董店オーナーの篠原貴志子(吉瀬美智子)

彼らは偶然目にした写真に心を奪われる。
それは、世界最後の桃源郷と呼ばれるパキスタンのフンザ。
憲太郎、富樫、貴志子は、幼い圭輔を伴い、無謀とも思える旅に出かけるのだ。


心洗われるような景色の中で、彼らは今後の生き方を思う。

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スクリーンに映しだされる壮大な景色にも目を見張ったが、なにより魅力的なのが佐藤浩市演じる遠間憲太郎だ。
といっても、けっしてカッコイイわけではなく、少々くたびれた中年男だ。
でも、ふてくされた表情の中に垣間見せるやさしさ、誠実さ。佇まいの正しさ。
宮本輝が描く主人公は、高潔という言葉が似合う。
原作の感動を裏切ることのない作品だ。
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by masayama-chan | 2013-02-27 20:53 | Comments(4)

毎日新聞「女の気持ち」   

今日(2月24日)の毎日新聞「女の気持ち」に投稿が載りました~♪

先週、新聞社の方から「24日に掲載の予定です」と連絡をもらったのだけど、
一瞬「ン?」
だいぶ前に投稿したものなので、すっかり忘れていた。

娘にバレなければいいけど(笑)

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by masayama-chan | 2013-02-24 22:09 | Comments(8)

「たとえば君」   

「たとえば君 ガサッと落ち葉すくうように 私をさらって行ってはくれぬか」
   河野裕子 21歳、出会いのころ

娘が図書館から借りてきた「たとえば君」を断りもなしに読んでいる。
2010年に64歳で亡くなった河野裕子さんは、短歌に縁のない私でも知っている有名な歌人だ。

「たとえば君」は、彼女の死後、夫で同じく歌人の永田和宏さんが、お互いを詠んだ歌を選んでまとめたもの。
その数380首。
出会いから別れまで、二人は相手を詠む歌を作り続けた。
サブタイトルは、「四十年の恋歌」

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家庭の日常の中で詠んだはずなのに、ハッとする歌がたくさんある。
たとえば、
「つきつめて思えば誰か分らざるあなたに夜毎の戸を開けて待つ」
「羞(やさ)しさや 君が視界の中に居て身震ふほどに君が唇欲し」
   河野裕子「桜森」より

「抱き寄せて女わがものとなるまでの時間(とき)長きかな窓を打つ雨」
   永田和宏「無限軌道」より
「むこうむきに女尿(ゆまり)す黄の花の揺らげる闇にわれを待たせて」
   永田和宏「やぐるま」より

夫婦なのに、どうしてこんなに切なくて官能的ですらある歌を詠めるのだろう。
夫婦だからか。
「夫婦というのは、ひとことでつき崩れてしまうはかない脆いつながりである。このはかなさを切実に感じるからこそ、関係を大切に必死で守っている」
と、河野さんの文章にある。
「相手が何者なのか、わからない。そのわからなさが、私を駆り立てるのだろう」と。


絶筆
「手をのべてあなたとあなたに触れたきに息が足りないこの世の息が」
   河野裕子「蝉声」より(口述筆記)



永田さんには、妻亡きあと詠んだ挽歌が100首以上あるとか。
それも、やがて本になって私たちに届けられるでょうか。

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明日は、Tラが4月から通うことになる保育園の説明会がある。
娘が仕事なので、代理で出席する。
健康診断があるため、Tラを連れて。
週末は、「たとえば君」とは別世界にいる。
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by masayama-chan | 2013-02-22 23:06 | 本だな | Comments(4)

「よりよき人生」   

一月末にRSウィルスに感染してしばらく保育園を休んでいたTラだが、今週から元気に登園している。
先週は娘の夜勤が2回あり、小さな猛獣(笑)は我が家に常駐してやりたい放題だった。
部屋は足の踏み場もないほど散らかっていたが、それも今はすっかり片付いて、ヤレヤレだ。

でも、油断大敵。
通っている保育園では水ぼうそうが大流行していて、現在3人が休んでいるという。
感染力が非常に強いので、Tラが感染するのも時間の問題か。


ならば、この隙に遊んでおこうと、昨日は久々に映画を観に出かけた。
新宿武蔵野館で上映中のフランス映画、「よりよき人生」

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タイトルに魅かれた。
ハッピーな人生を描いた作品とは、逆に思えない。


自分のレストランを持つことを夢見るコックのヤンは、求職に行った店でナディアと出会い恋に落ちる。
レバノン出身のナディアは、9歳の息子のいるシングルマザーだ。
彼らは、遊びに訪れた湖畔で、レストランにうってつけの素敵な物件を見つける。
開業への夢が果てしなく膨らむヤン。
ただ問題は資金だ。銀行ローンを組むが、頭金の都合がつかない。
頭金を借りることでさらに多額の借金を背負いこみ、多重債務の泥沼にはまっていく。

ヤンの熱い夢をなんとか叶えさせてやりたいと、観ながら祈った。
でも、金がないという現実はどこまでも無慈悲だ。

ヤンの夢は夢で終わったけど、後味は悪くない。
タイトル(「よりよき人生」)の意味がわかった気がする心温まるラストだ。


映画の帰りは、デパートでショッピング。
思いがけなくジャストフィットのパンツに巡り合えた。
(注:キッズ用ではありません)

小雪がちらつく寒い日だったけど、私にとっては悪くない1日だったかな。
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by masayama-chan | 2013-02-20 22:32 | 映画三昧 | Comments(6)

子守りの出番   

ご心配をおかけしましたが、Tラは土曜日に無事退院しました。

元気そのものだが、「登園はしばし待った」の状態。
「保育園に行っても大丈夫」という証明書を、医師にまだ書いてもらってないからだ。
というわけで、今週は子守りの出番が多い。
忙しいわけではないが、外出とか、まとまって何かをやる余裕がない状況だ。

明日は、娘に代わってK林大学病院にTラを連れて再診に出向く。
「登園証明書、書いてもらってよ。先生に話しておいたから」
と、娘に念を押されている。
ハイハイ。院内は広いので、迷わなければいいけど(心配)


ガスコンロの下が、ちょっぴり開いているのを、彼は見逃さなかった。
収納されていた鍋&フライパンをすべて出して、大演奏。
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赤いフライパンが気に入った模様。
手に下げて歩き回っていた。
よっ、フライパン男子!
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by masayama-chan | 2013-02-14 22:34 | Comments(4)

体調不良   

4日前の火曜夜から、微熱が続いている。
37.4度~38.4度の間を行ったり来たり。
38度を超えると体中がだるく、何もやる気が起きない。
とはいえ、最低限の家事はなんとかこなしている。主婦はつらい。

時節柄インフルエンザかもしれないと、昨日になって家の近くのK病院を受診した。
検査の結果、インフルエンザは陰性。
TラからRSウィルスをうつされた可能性も少ないという。
で、診断は「喉風邪」(喉が赤いので)

診察した医師に見覚えがあった。
父の主治医だった神経内科の老医師だ。
父の時は、「え!?大丈夫??」と治療方針を内心疑問に思うこともあったけど(ここだけの話)、喉風邪との診断は間違いないでしょう。喉が痛いから。


その夜、仕事から帰った娘の前で(年度末で連日帰宅が遅い)、
「喉風邪だって」と大げさにフーフー言って見せたら、
「自分以外の人の風邪は、隣の家の猫が死んだのと同じくらいどうでもいいこと」

ちなみに、お隣の猫は亡くなってはいません。
でも、肺水腫?で入院中。予断を許さない状況らしく、「5分5分って言われたの」と、隣人は沈痛な面持ちで語っていた。

お隣の猫の話は、どうでもいいですかね。私の風邪の話と同じくらい(苦笑)



シンピジュームの蕾が花開いた。
10年くらい前にいただいた鉢植えだけど、健気に毎年花を咲かせる。
蕾が沢山あるので、今年も長く楽しめることでしょう。

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by masayama-chan | 2013-02-09 15:07 | Comments(8)

RSウィルス   

ここ一週間ほど、高熱とゼイゼイする咳が続いているTラ。
楽観していた娘も「検査してもらったほうがいいかな」と、昨日かかりつけ医の紹介状を持って三鷹市にあるK林大学病院へ行った。
夕方になって、短いメールが届いた。
「入院になった」

RSウィルスが陽性で、それも症状はかなり重症化して肺炎を伴い、入院が必須な状態だという。

早産児のTラは、生まれた当初は肺の機能が弱く、RSウィルス感染症にかかると重症化する恐れがあるということで、昨年は予防薬シナジスの投与を計6回受けた。
この投与は効果がなかったのだろうか。
医師に疑問をぶつけると、完全に予防するものではなく重症化を防ぐものだという。
人口呼吸器をつけるに至らなかっただけで幸いというべきか。

私も、昨夜から悪寒と微熱。娘も同じ症状のよう。
2人ともTラと濃厚接触をしていてうつされたかな。
娘は夜勤が続いたうえ、夜はTラが高熱でぐずるので熟睡できず、ここ一週間はほとんど睡眠がとれていない状態。
Tラも心配だけど、娘の体調も案じられる。
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by masayama-chan | 2013-02-06 20:23 | Comments(6)

初熱!   

元気印のTラが、先週、生まれて初めて高熱に見舞われた。発熱&初熱!

先週は、30日(水)~31日(木)、2日(土)~3日(日)と娘の夜勤が続いた。
発端は30日の夜。保育園から帰って、お風呂に入り眠りにおちるまではご機嫌だった。
それが、夜中に大泣き。抱き上げてあやしても泣き止まない。
おぉ、どうしたことでしょう~。こんなことは初めてで、オロオロ。

抱っこバンドで胸に抱き、薄明りの中2時間あやし続けた。
BGMは、リストの「愛の夢♪」
この時すでに具合が悪かったのでしょうね。
気づいてあげられなくてゴメン。

翌日から、38度~39.5度の高熱が続いている。
当然保育園には行けず、よって我が家に常駐。
保育園では、インフルエンザや水疱瘡で休んでいる子がいて、娘は感染を恐れていた。
でも、病院での検査の結果、インフルエンザではなかった。
突発性発疹を疑ったが、これまでの経緯からすると、その可能性は低い。
今日は娘が休みのため、私もちょい一息。
でも、明日からどうなることやら。

具合の悪いとき、母親がそばにいないのは、子供にとっては心細いことでしょう。
でも、そばにいてあげられない母親のつらさも、経験上わかる。
そして、子供が熱を出す度に仕事を休んでなんかはいられないことも、すごくよくわかる。
だから、「私に任せて」と言ってあげましょうかね。


39度近い熱があっても、日中はそこそこ元気。
ヨタヨタしながらも、絵本を「読んで読んで」と持ってくる。
片手にはお気に入りの缶ビール(笑)
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          昨日、次女が買ってきた恵方巻きロール。
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by masayama-chan | 2013-02-04 23:07 | Comments(2)