「落下の解剖学」
2024年 03月 18日
「これは事故か、自殺か、殺人か---」
先週の木曜日に地元の映画館で「落下の解剖学」を観た。
昨年のカンヌ映画祭で最高賞のパルムドール賞に輝いた傑作だ。
雪山の山荘で、男が転落死した。
当初は事故かと思われたが、捜査が進むうち作家の妻サンドラに殺人容疑がかかる。
唯一の証人は、現場に居合わせた視覚障害のある11歳の息子ダニエル。
2時間32分の上映時間のうち、法廷での裁判シーンが多い。
裁判が進むにつれ、夫婦の関係が息子ダニエルの前で暴かれていく。
事件の前日に、ふたりが激しい言い争いをしたことも……。
法廷サスペンスというのだろうか。
2時間32分という長さだが、ちっとも飽きさせなかった。
主人公サンドラ役のサンドラ・ヒューラーや息子ダニエル役の少年の演技は素晴らしい。
が、なにより圧巻なのがダニエルの愛犬・スヌープ役のボーダーコリー「メッシ」の真に迫った演技である。
目を剥いた瀕死の様子など、実にあっぱれ。
私から「犬デミー賞」を贈ろう(^^)
# by masayama-chan | 2024-03-18 21:07 | 映画三昧 | Comments(0)