懐かしい人
2010年 08月 25日
町屋にある大きな葬儀場で、しめやかに営まれた。
早すぎる最期だった。
憔悴しきった様子の奥様に、かける言葉が見当たらない。
90歳を過ぎたお母さまが、弔問客一人一人に丁寧に頭を下げている姿に、胸が詰まった。
凛として気丈な姿が、かえって涙を誘う。
会場で、思いがけず懐かしい人に出会った。
結婚したころ、夫の同僚だった2人だ。
当時は、故人も含めよく集まって飲んで騒いだっけ(私は騒いでいないけど)
その後夫は会社を移ったので、お会いするのはホントに久しぶりだった。
通夜の席で不謹慎かもしれないが、「お久しぶりです~」と、思わず声が弾んだ。
長い年月を経ても、楽しい人は楽しいままだった。
ハンサムでダンディだった人は、やはりカッコいいままで、なんだかホッとした。
友だちでも親戚でもないけど、懐かしい人。
喜ぶべき再会が、最近ではたいてい悲しみの場でとなってしまうのは、皮肉な話だ。
2階の窓辺に置いてある小さい蘭が、花開いた。
手をかけていないのに、毎年健気に咲く。
by masayama-chan | 2010-08-25 18:32 | Comments(8)
先日、私の職場の人の話をコメントしたけれど、亡くなった弟さんは42歳、ご両親はまだ70歳代とのこと。
その奥様は35歳で未亡人だとか。
最近ではクラス会に行っても、意外な人の訃報を聞くことがありますよね。いい人ほど早く逝ってしまうのよね。
でも、得るものもいっぱいあると思いたいわね。
42歳は、あまりにも早すぎますね。ご両親の心痛はいかばかりでしょう。
昔のお知り合いも、その方が再会させてくれたのかも。
若い人のこうした席は辛いことが多くて気疲れするでしょう。
お通夜や葬儀で久し振りに顔を合わせることってよくありますよね。
としちゃんのお話しの方は42歳だと厄年ですね。
この頃は本当に気をつけないと多いでしょう。
ニュースでもつい年を見てしまいます。
親友を何人見送った事か。失うことの多いこの頃です。
ただ、90歳でお目出度い筈なのに、逆縁になられて
言葉の掛けようが無かったことでしょう。
辛いお葬儀でしたね。お疲れ様。めったに顔を合わせなくなった友と旧交を温める、良くある事。亡くなった方が「生きているうちに仲良く楽しみなさい」と引き合わせてくださったのね。
故人はとってもビール好きで、若いときは1ダース(大瓶)ぐらいいけたんじゃないかな。
一生分のビールは飲んだと思うの。もう少し控えたらと周りは思ったりしたけど、今は、「好きなビールがいっぱい飲めていい人生だったね」と言ってあげたい。
亡くなるのではなくて、42歳で会社を辞めて何かを始める男性が私の周りには多いんです。
男性にとって、42歳は転機なんでしょうか。厄年はとても意味のある数字かも知れませんね。
「亡くなった方が「生きているうちに仲良く楽しみなさい」と引き合わせてくれた」
もう、素敵な言葉ですね。
知人もそうですが、昔はよく遊んだ従姉たちとも、顔を合わせるのは最近では葬儀(法事)の席だけになってしまいました。悲しみの場だけど、懐かしくて話が弾んだりするんですよね。