「永井するみ」さん
2010年 09月 08日
それほど熱心な読者だったわけではないが、まだ若かっただけに(享年49歳)、かなりショックを受けている。
私が最初に手にした作品は、「ランチタイム・ブルー」
タイトルに惹かれた。まだ会社勤めをしていたころだったから。フフ。
「隣人」「防風林」「ソナタの夜」「ビネツ」「ダブル」「ドロップス」「グラデーション」「義弟」等、図書館に置いてある彼女の本は、たいてい読んだ。
新作を待つ楽しみがなくなったのは、とても残念だ。
私の一押しは「防風林」だが、どの作品にも共通して言えるのは、「あまり後味がよくないこと」(苦笑)
それなのになぜ読むかといえば、決まってるでしょ。おもしろいから。
人間の奥深い闇というか、性悪な部分が見え隠れし、不気味でミステリアス。
そこまでの感動はないけど、面白い。
面白いといえば、彼女の経歴もユニークだ。
東京芸術大学音楽部ピアノ科中退、北海道大学農学部農業生物学科卒業、
IT企業勤務(IBM→アップルコンピュータ)
音楽に農学、IT関連のSE、そして最後は文学。
この一貫性のなさは、何なんでしょう。
多才といえば言えるかもしれないけど、挫折を繰り返しながら自分が真にやりたいことを探していた、そんなふうに見えなくもない。
ご自宅で亡くなったようだが、その短い生涯は、自身の作品以上に私にはミステリアスだ。
ご冥福をお祈りします。
by masayama-chan | 2010-09-08 19:32 | Comments(8)
49歳でお亡くなりになったとは、なんという残念なことでしょうね。
そういえば、前にマサさんがいいと言っていた「悪人」ですけれど、映画化されて評判いいみたいですね。
そうそう、「悪人」はここ数年間で最も感動した本の一冊だから、映画もぜひ見たいと思っているの。
深津絵里が、モントリオールの映画祭で最優秀女優賞を獲って評判になってますね。
妻夫木クンの演技も楽しみです。
感心します~♪
昨日保育園の後にキャタピラー見てきました。
人間の欲について考えさせられたわ。
悪人もぜひ見たくなりました。
映画って見なきゃ見ないでいいけど見だすととまらなくなりそうです・・・(苦笑)
予告編もいいのがあったのよね。
「木」がテーマの作品もおもしろかったのだけど、作品名が出てこないわ(汗)内容もはきり覚えていないのだけど、面白かったということだけは覚えているのよね。
不謹慎だけどちょっと笑える場面もあったと、友達が言ってました。来月になっちゃうけど、近くの映画館で上映されるので、そのとき見ようと思っています。
「悪人」、ぜひ見ましょうね。今日、観にいこうかなぁ~って思ったのだけど、公開初日で混みそうなので、「瞳の奥の秘密」という映画を新宿で観てきました。
これも、すごくいい映画でした!
今まで、全然読んだことのない作家です。
こうして、ブログ仲間の情報で知らない世界にも
興味が持てるって、嬉しいわ。
映画もあまり観ないのですが、マサさんのおかげで
映画館にも足を運ぶようになりましたよ。(^-^)
「悪人」も観たくなりました。
それに、一度読んだことのある本を、図書館でまた借りてきてしまうこともしばしば。
途中まで読んで、「あれっ?、前に読んだことあるなぁ~」(汗)
「悪人」も観たいけど、土曜日に観た「瞳の奥の秘密」もすごくいい映画でした。