トークイベント
2011年 08月 22日
ブログのお友だちTさんが、誘って下さったのだ。
タイトルは、「今も昔も変わらない男女の物語~万葉集をひも解く~」
川瀬直美監督の最新作「朱花(はねづ)の月」のPRを兼ねた、公開記念トークイベントである。
ゲストは、漫画家の里中満智子さん、歌人の穂村弘さん、そして川瀬直美監督。
川瀬監督はとても華奢な方で、話し方も内容も繊細なバイオリンみたい(意味不明・笑)。
真ん中に座った穂村氏は、両手に花?で少々緊張気味ぎみ。
でも、どこかユーモアを感じさせる話ぶりだった。
何より楽しかったのは、里中満智子さんが展開する古代の男と女のお話だ。
たとえば、額田王。
天智・天武両天皇に愛された女性だ。
「さぞ美人だったんだろう」って、男たちは当然のように言うでしょ。
「でも、それは絶対に違う!」と、切り捨てていた。
時の最高権力者たちに愛され必要とされたのは、豊かな知性(歌の才能は政治にも生かされた)を持ち、人間的魅力に溢れた女性だったからだと。
美人だったかもしれないけど、それは最後についてきたものだと。
うん、うん。
ちなみに、里中さんの好きな歌は、
「ますらをや片恋せむと嘆けども醜(しこ)のますらをなお恋にけり」
これに応える女性の歌が、身分が下なのに上から目線で面白いのだそうだ。
映画は万葉集の時代の話ではないが、飛鳥地方を舞台に一人の女と二人の男を巡る、今も昔も変わらぬ男女の物語である。
帰りに、会場の出口で写してもらった。
横にいるのは、「ATAKAちゃん」
「ATAKAちゃん」は、明日香村の「A」、高取市の「TA」、橿原市の「KA」をとって名付けた飛鳥地方のマスコット。
一応、妖精です。
by masayama-chan | 2011-08-22 18:42 | Comments(4)
あのトークショーは河瀬さんと里中さんの対談だけでも面白かったのではと思いました。とくに里中さんは熟女の魅力がたっぷりでしたね。包容力があって、にこやかなのに厳しいご意見もちゃんと言っていて、素敵でしたね。
河瀬さんはバイオリンですか。ふーむ。
映画も見てみたいけれど、坂東さんの本も読みたくなりました。
それと万葉集のことをもう少し学ばないと・・・・。
自作の短歌は「いいなぁ~」って思いましたけど。
里中さんは、ホントに素敵でした。奥深い話の内容も、その佇まいも、年齢を重ねた魅力に満ちていましたよね。
私も、映画にも興味はわきましたが、万葉集に俄然興味がわいてきました。
としちゃん、誘ってくださって、ありがとうございました~♪
河瀬直美監督は毎週金曜日にラジオ番組を持っていて仕事帰りによく聞いたものです。(今は終わった)
奄美大島に行った時のことや子供さんのこと、前の作品の妊婦さんのことなど興味深いお話を淡々と気取らずさらっと普通にお話されるのよね。
可愛らしい感じかな、声のトーンがいいわ。
私この番組好きでよく聞いてました♪
里中さんも大人の魅力がありそうな人ですね。
いやぁほんと聞きたかったわ。
監督の仕事は心身ともにハードだと思うけど、華奢な体で、よく頑張っていますよね。
現場では、ピリピリしていそうな気もするけど(笑)
川瀬さんの作品はじっくり見たことがないけど、内向きで地味な感じですよね。
海外で賞をとるくらいだから、芸術性は高いのでしょう。
この映画は、ぜひ見たいと思っています。飛鳥地方にも行ってみたいわ。