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「時の余白に」   

おととい(11月7日)、久々に「〇〇うりこ〇まの会」の例会に出席した。
今月の講師は、読売新聞編集委員の芥川喜好さん。


長年美術記者として活躍され、6年ほど前から毎月最終土曜日の朝刊に、長文のコラム(「時の余白に」)を書かれている。
静謐で香り高い文章に、毎回心が洗われる思いだ。



芥川さんのお話を聞くのは、今回が2回目。
前回は、確か4年前だったかな。
4年前とちっともお変りない。
美しい銀髪の、端正で上品な紳士だ。
とぼけた語り口に、つい笑いがこぼれる。
どこまでが本音で、どこからが冗談なのか。
翻弄されるのも、また楽しい。

今回の講義は、今年の5月に刊行された「時の余白に」(みすず書房)の話がメインだ(といっても、話はすぐ脱線する)。

謙虚な芥川さんがあえて自分の本をテーマに取り上げたのには、理由がある。
編集者へのある思いからだ。
心の琴線に触れるお話なのだが、果たして書いていいものやら。
講義中、「今日の話は、ここだけ」と、「ここだけ話」のセリフが何回も出てきた。
「ここだけ」をどこまで真面目に受け止めていいのかは、よくわからないのだけど。

芥川さんは、「隅っこ」がお好きだとか。
群れず、騒ぎに加わらず、隅っこにいたい。
「時の余白に」は、「低い視点からものを見る」というスタンスで書かれている。
「隅っこ」と「余白」、通じるところがありませんか?

まぁ、とにかく本を買ってみることにしよう。

読売新聞本社一階のエントランスは、数えきれないくらいの花で溢れていた。

「時の余白に」_a0108328_13333579.jpg

by masayama-chan | 2012-11-09 13:36 | Comments(2)

Commented by としちゃん at 2012-11-09 20:38 x
マサさん、この会のことはもうかなりおなじみですね。
毎回、すてきな講師のお話が聞けていいわね。ご招待でしょ?
やはり才能がある人が羨ましいわ。
Y新聞はマサさんのような女性がいるおかげで成り立っているのでしょうね。
Commented by としちゃんへ(マサ) at 2012-11-10 22:45 x
この日の出席者は、77人とのことでした。毎回、こんなものかしら。
会員は500名以上いると思うのですが、出席するメンバーは決まっていますね。
私は、今年は3回目かな。自分としては多い方ですが、皆勤の方もいるようですよ。
新年会のとき、皆勤の人にはプレゼントあるんですって。

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