今日の「編集手帳」
2013年 06月 14日
”先生のおっしゃることはまことにご無理ごもっともで…”」
今日(6月14日)の読売新聞一面の「編集手帳」の書き出しだ。
「腹の中では、“コイツ、むちゃなことをいいやがって”ぐらいは思っていただろう。
腹にある言葉をそのまま口にすれば、誰かを傷つけ、自分も傷を負う。しないのが大人である」
と文章は続く。
毎日、新聞を広げて最初に読むのが、「編集手帳」だ。
(一面なので広げなくてもいいが)
情のある文章に紙面が滲む朝もあれば、ちくっとする風刺に「ヘヘ」と口元が緩むときもある。
「編集手帳」の今日のテーマは、今話題騒然の復興庁・参事官のツイッター暴言事件。
ワイドショーでも大きく取り上げられていたが、「けしからん」と頭上から正義の刀を振りかざしたりしないのが、名コラムの名コラムニストたる所以だ。
「人は皆、腹にとどめた内緒の言葉を赤ちょうちんのコップ酒に沈めたり、子供の寝顔に浮かべたりして、ままならぬ浮世を生きている」
「どうしても言わずにいられないのであれば夜更けにひとり、盃を相手に愚痴ればいいものを」
そうだよね~、大人とはそういうものだよね~と、うなずく私。
毎夜、お風呂上りに、ビール片手に「編集手帳」を読み直す。
数年前、「こだまの会」の例会でお目にかかったことのある筆者の、ボソボソした語り口や飄々とした佇まいを思い浮かべながら。
ところで、「どらえもん似の議員」って、いったい誰のことなんでしょうね(笑)
by masayama-chan | 2013-06-14 15:41 | Comments(4)
そうそうマサさんが、編集手帳氏の講演会に行った時のこと、覚えていますよ。書き手の顔を知っていると、文章を読むときも、顔を思い出すわね。
ブログを見てみたら、お話を聞いたのはもう5年も前になるんですよね。
一度でもお会いしたことのある方は、親近感がわきますよね。
これからも、ずっと書き続けてほしいと、思っています。
当事者ではなく、責任ある地位にあるものが謝るのは、どこの世界も同じですね。
でも良い時間ですよね。東京新聞は「筆洗」っていうの。私はこの筆洗で印象に残った記事は朝日新聞で出している「天声人語」ノートに貼っています(笑)
それにしても官僚や代議士さん、こおいう人たちの失言のなんて多いこと。横柄に生きてきたのでしょうね。盃の底に沈めながら呑めばいいものを。
マサさん、私たち偉くなくてよかったね???(笑)
私たち
私は、読んだときは涙が出るほど共感するのだけど、右から左へと抜けていってしまいます。
「編集手帳」は本にもなっているんだけど、旬の出来事をもとに書いた記事は時間が経つと新鮮味がなくなるかな。
失言は、本音でもあるんでしょうね。
私はちっとも偉くないけど、盃の底に沈めながら呑むことはいっぱいあったかな(笑)