「イン・ザ・ヒーロー」
2014年 09月 17日
観たのは、唐沢寿明主演の「イン・ザ・ヒーロー」
それほど期待はしていなかったけど、なかなか面白かった。
笑える場面も多いが、コメディの要素だけではない。
唐沢寿明演じる主人公・本城渉は、ベテランのスーツアクター。
スーツアクターとは、特殊スーツに身を包み、特撮ヒーローや怪獣を演じる人。
イケメン俳優が変身したあとの仮面ライダーやら〇〇〇ジャーやらは、特殊スーツの下で彼らが演じているのである。
スーツアクターたち
25年間スーツアクターとして活躍する本城渉の夢は、「顔出し」(画面に顔が出ること)と、出演者に自分の名前が連なることだ。
そんな彼に、千載一遇のチャンスが訪れる。ただそれは、命さえ落としかねない危険な役だった。
余談だが、8.5メートルの高さから落下する本城を見て、「蒲田行進曲」のヤスを思い出した。
ヤスの場合も、大部屋俳優の一世一代の演技だったものね。
唐沢寿明本人も、下積み時代にスーツアクターの経験があるらしい。
映画の主人公のように、顔出しを夢見て、「決してあきらめない」と頑張ってきたのでしょう。
なので、どうしても本城と唐沢さん本人が重なる。
ただ、努力したら誰もが唐沢寿明なれるわけではない。
主役として輝ける人と下積みで終わる人とでは、持って生まれてきたものが、たぶん違うのだ。
繰り返すようだけど、本作品のテーマは、「ネバー・ギブアップ」
でも、幾つになっても夢をあきらめないのはホントに大切なことなのかと、逆に考えさせられた。
by masayama-chan | 2014-09-17 15:01 | Comments(0)