「ヒマなほど忙しい」
2015年 02月 10日
近くのスーパーやジムくらいは行くけど、電車で出かける気にはなれない。
というわけで、今日は図書館に行ってたくさん本を借りてきた。
普段エッセイの類はあまり読まないのだが、軽いものが読みたくて、外山滋比古さんの「傷のあるリンゴ」を借りた。
これが、すこぶる面白い。
冒頭の「ヒマなほど忙しい」は、まさに私!!
時間はたっぷりあるはずなのに、私はよく遅刻する。外山さんに言わせると、
「遅れるのは、時間があるからである。ある、と思うからである。時間に余裕があると思えば、どうしても動作もゆっくりになる。いちいち時間がかかる、途中、いましなくてもいいことまで、ついでだからと、ちょっとした用事を片付ける」
すごくよくわかる。ビックリするくらい私そのものだ(笑)
「ひとりでは多すぎる」、「死は確実」、「鶏口と牛後」、「傷のあるリンゴ」、「知らぬがホトケ」、「忘れるが勝ち」等々、みな面白くて、「そうだ、そうだ」とヘラヘラと笑ってしまう。
「鶏口と牛後」では持論を展開したあと、「だいたい、人間のくせに牛だとか鶏を引き合いに出して考えるのは情けない。牛の尻尾になんかなってどうする。鶏の口ばしなどのどこがありがたい?」
おっしゃること、ごもっとも。どこまで真面目なのか、とぼけているのかわからないが、ストンと腑に落ちる楽しいエッセイだ。
by masayama-chan | 2015-02-10 21:56 | Comments(0)