下北沢で観劇
2015年 06月 10日
会場は、下北沢・小劇場「楽園」
左側の緑の扉から入り、暗く狭い階段を下りると劇場がある。
小劇場の名の通り、本当に小さい。イスがびっしり並べられているが、100席あるだろうか。
傾斜のついたイス席から見下ろす先に狭い空間があって、そこが舞台だ。
公演は「櫻の園 Japan mix」
チェーホフの最後の戯曲「桜の園」を現代に置き換えたもの。
舞台は新百合ヶ丘にある館・春山家(櫻の園)
広大な土地を持ち、かつて栄華を誇った養蜂場「ハルヤマハチミツ」だが、今や競売にかけられる運命に。
過去の栄華に生き現実を見ようとしない春山夫人と呑気な兄。
土地の運用を持ちかける新進実業家の野田。彼の父親はかつて春山家の使用人だった。
チェーホフの「桜の園」は読んだことがないが、「過去の栄華から抜け切れず没落する貴族」といったイメージが膨らんだ。
とてもわかりやすく、楽しいお芝居だった。
俳優との距離が近いのが小劇場の魅力だ。
呑気な兄を演じるのは、我らが朗読の師である。
若い出演者(AKB48?みたいな女性も)が多い中、先生の存在感が光った。
よく通る量感のある深い声に巧みな演技。お芝居が引き締まったと思う。
観終わった後は、下北沢を散策。
下北沢は何年(?何10年?)ぶりだろう。
新婚時代は明大前に住んでいたので、週末にはよく訪れたものだった。
街は変わったのか、それほど変わらないのか、あまりに久しぶりすぎてそれさえもわからない。
お洒落な店を探して、ご一緒した方とお茶した。
パニーニ(?だっけ)は、温かくて美味しかった。
「下北沢っぽいお店」と一瞬思ったが、移転したみたいです。何のお店だったのかな?
懐かしい佇まいの「おせんべい屋」さん。
「楽園」の隣にあった本多劇場。下北沢は劇場が多い。
古く庶民的な店とお洒落な店がゴチャゴチャ混じって、若者も若くない人も楽しめる街だ。
by masayama-chan | 2015-06-10 20:10 | Comments(0)