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思わぬ反響   

木曜日、駅前の整形外科を訪れた。
骨粗しょう症の薬(ベネット錠)を貰いに、月に一度通っている。

「お変りありませんか?」(医師)
「はい、特に変わりありません」(私)
「では、いつものお薬だしておきますね。お大事に」(医師)
「はい、ありがとうございました」(私)

診察は、毎回こんな感じで、一分足らずで終わってしまう。

この日、ソファーに座って診察の順番を待っていると、受付の女性がツツツツとやってきて、「あの~、大変失礼なことをお伺いするんですが」と意味ありげな様子で言う。
何事かと、思わず身構えると、
「投書されませんでした?」
10月5日に朝日新聞「ひととき」に掲載された「ピアノとの別れ」のことだった。

びっくりした。
受付の女性とは会計のときにやり取りするだけで、会話らしい会話を交わした記憶はない。
病院関係者なら私の名前や年齢を知っていて不思議ではないが、果たして新聞の投稿を見て「うちの患者さん」と気づくだろうか。

でも、嬉しかった。
思わぬ方から声をかけられて、ちょっと(かなり)いい気分になった。


そういえば、投稿が掲載されると、新聞社を通じて見知らぬ方から手紙をいただくことがよくある。
年配(たぶん)で達筆の方が多い。
最近自分から手紙を書くことは少なくなってしまったが、手紙をもらうのはホントに嬉しいものですね。

by masayama-chan | 2015-10-31 21:34 | Comments(4)

Commented by としちゃん at 2015-11-01 08:25 x
そうなんですよ、読者は意外と多いものですよ。
それに声かけをしなくても、そっと心の中で思っている人も多いと思います。
マサさんの投稿は内容が充実しているから、ファンもたくさんいらっしゃいますよ。
私なども、着物のイベントに行くと、「ひょっとしてとしちゃんですか?」とお声をかけられて、ドッキリすることがよくあります。
ということで、ふだんの行いも見られて恥ずかしくないようにきちんとしておかなければ、と思う次第です。
Commented by masayama-chan at 2015-11-01 20:36
としちゃんへ(マサ)

新聞は読んでくださる方が多いので、励みになりますね。
でも、病院の受付の方から声をかけられるとは思ってもいなかったのでびっくりしました。
逆の立場で考えると、声をかけるにも勇気がいったのではないでしょうか。

としちゃんの隠れファンは多いと思いますよ。着物を愛好する方にとっては、見習ったり参考にする点がたくさんあるのではないでしょうか。
Commented by チヒロ at 2015-11-01 21:01 x
いいお話ですね~。
きっと受付の女性には例の投稿がとても印象的で、「調布市・・xxマサxx歳」というのを見て、「あ」とピンときて確認されたのでしょうね。
まずは(心に残る)投稿ありき、ですね。さすがマサさん!
骨粗しょう症ですか・・。私もボーダーラインです。
お互い現状維持で末永く行きたいですね!
Commented by masayama-chan at 2015-11-02 10:55
チヒロさんへ(マサ)

まだ骨粗鬆症の領域には入っていないのですが、予防のために薬を飲んでいます。
週に一回飲む、服薬後30分は飲食禁止、横になってはいけないという面倒くさい薬です。

受付の女性は、もしかして似たような体験をされたのかもしれませんね。
朝日新聞の読者の方からも、「同じような体験をした」というお手紙をいただきました。
手紙の返事はすぐ書かなくちゃと思うのですが、字が下手なので手間取ります。最近はワープロばかりで字を書く機会が減り、ますますヘタになりました(苦笑)

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