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新宿ゴールデン街劇場   

日曜日(25日)、新宿ゴールデン街劇場にお芝居を見に行った。
花園神社近く、新宿ゴールデン街の小さなビルの地下にある小さな劇場だ。

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演目は、以下の3つ。
「恋愛病患者(作・菊池寛)」
「宮城野(作・矢代静一)」
「兄の場合(恋愛病患者後日譚)(作・菊池寛)

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「恋愛病患者」は、菊池寛が大正時代13年に描いた作品。
大学教授の父親が娘の結婚に反対するという、いつの時代にも起こり得る普遍的でわかりやすいお芝居だった。

「宮城野」は、登場人物がふたり。
遊女の宮城野と東洲斎写楽の弟子の矢太郎。
宮城野は、安っぽい女郎屋の崩れた風情の遊女だが、その心根は聖女のようだ。他人のために自分の身を差し出すこともいとわない生贄の羊のようでもある。
宮城野役の女優の迫真の演技に圧倒された。

小さな劇場と書いたけど、ほんとに狭い。わずか40席で、舞台は目と鼻の先。
俳優たちの息遣いが聞こえてきそうで、芝居がたっぷり楽しめた。
朗読の師が「恋愛病患者」の頑固な父親役を演じて、圧巻だった。


長く東京に住んでいるが、新宿ゴールデン街に行ったのは初めて。
昭和の雰囲気が漂っていた。昼間はうらぶれた雰囲気だが、夜はどんな顔を見せるのだろう。

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by masayama-chan | 2016-09-26 21:03 | Comments(0)

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