「マンチェスター・バイ・ザ・シー」
2017年 06月 09日
昨日は、新宿武蔵野館で「マンチェスター・バイ・ザ・シー」を観た。
このところ週一で映画館へ足を運んでいるみたい。
ヒマ人だなぁ(笑)
予想以上に、いい映画だった。
主演のケイシー・アフレックが、今年のアカデミー賞主演男優賞に輝いたのも納得だ。
主人公リー(ケイシー・アフレック)は、ボストン郊外で便利屋(マンション内の雑用)として働いている。
さえない日々の中、兄ジョーの訃報を聞き故郷のマンチェスター・バイ・ザ・シーに帰る。
ジョーの遺言で、彼の16歳の息子パトリックの後見人を任され、戸惑うリー。
リーはボストンに甥を呼び寄せたいが、パトリックは町に住み続けたいという。
リーにとって故郷の町に留まることは、残酷な過去と向き合うことでもあった。
マンチェスター・バイ・ザ・シーは、曇天の寒々とした風景が広がる漁村だ。
そこで、リーの過去にいったい何があったのか。
回想シーンを通じて、ベールが少しずつ剝がされていく。
想像以上に、残酷で悲劇的な過去だった。
心の痛みと自責の念に、リーはずっと苦しみ続けているのだ。
リーとパトリックが、寄り添い支え合って生きていくことは可能なのだろうか。
ラスト近く、「この町にいれば」と言うパトリックに、リーは答える。
「乗り越えられない」と。
胸に沁みた。そのとおりだと。
誰であろうと乗り越えることなどできるはずもない。
切ないストーリーだが、16歳の高校生パトリックの生態?に、フフと笑えるシーンもある。
リーを取り巻く人々が、みな善き人であるのも救いだ。
残念なのは、隣に座った高齢の男性(つまりお爺さん)の高いびき。
始まった直後から最後まで、ずっといびきをかいて寝ていたzzz
静かな映画だけに、気になって仕方がなかった(>_<)
by masayama-chan | 2017-06-09 16:58 | Comments(0)