「北斎とジャポニズム」
2017年 12月 10日
先週の木曜日(8日)、国立西洋美術館で開催中の「北斎とジャポニズム」を観てきた。
曇り空の寒い日だった。
そういえば、その前の週に東京都美術館で「ゴッホ展」を観た日も、小雨のちらつく寒い日だった。
偶然ではない。美術館へは、あえて天気の悪い日に出かけることにしている。
理由は空いているから。家にいても気持ちが上に向かないし、なにより雨の日は心が落ち着くのだ。
葛飾北斎の浮世絵がたくさん展示されていると思いきや、さにあらず。
モネ、ドガ、セザンヌといった西洋の画家たちに、北斎がいかに影響を与えたかを検証する展覧会であり、両者の絵が比較展示されている。
東京都美術館で開催中の「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」と、趣旨がよく似ている。
偶然だろうか。
北斎の下絵をそっくり模写したのもあるし、構図を真似た絵もある。
大画家たちに与えた影響の大きさに、びっくりさせられる。
ただ、北斎の下絵はどこか漫画チックで、あまり興味は惹かれなかった。
版木を彫って、紙に摺って、初めて感動を呼ぶ北斎の美しい浮世絵になる。
彫り師、摺り師があってこその北斎なのだ(と思った私)
せっかくなので常設展も観てきた。
新展示!の、モリゾ「黒いドレスの女性」
モネ「しゃくやくの花壇」
ルノワール「帽子の女」
記念にクリアホルダーを買った(いっぱいたまっています)
by masayama-chan | 2017-12-10 16:33 | Comments(3)
とてもよく似た作品もありましたが、なんだかこじつけのように感じた作品もあったような気がしました。
それにしても西洋美術館で北斎が見られるとは、時代も変わったのかなと思いましたね。
あら、としちゃんも行かれたんですね。
たしか金曜日は、遅くまで開いているんですよね。
そうそう、どこが似ているのかなぁというのもたくさんあった。
でも、専門家が見ると、間違いなく影響を受けているんでしょうね。
先日、NHKでは葛飾北斎のドラマを流していたし、このところちょっとしたブームですね。
私は、これを見て西洋絵画と北斎の浮世絵の関係の真実はどうだったのかに興味を持ち、色々調べて考察してみました。また、北斎の評価が高いのはなぜか? 広重など他の浮世絵師とどこが違うのか? その比類なき凄い才能と魅力を追求してみました。ざっとでも読んでいただけると嬉しいです。ご感想・ご意見などをブログにコメントいただけると大変感謝します。