「ルドルフ2世の驚異の世界展」
2018年 02月 08日
火曜日、渋谷の「Bunkamura ザ・ミュージアム」で開催中の
「ルドルフ2世の驚異の世界展」へ行ってきた。
神聖ローマ帝国皇帝ルドルフ2世は、希代の収集家だった。
16世紀末から17世紀初頭、世界中から芸術家や占星術師、錬金術師などがプラハの宮廷に呼ばれ、様々な品が収集された。
絵画、工芸品、望遠鏡等の天文道具、イッカクの牙や鉱物。
占星術や錬金術に関する貴重な資料もある。
さらに、生きた動物を集め動物園も作った(驚)
芸術品、動物、植物、鉱物、あらゆるものに関心を示し収集した。
まさに究極のコレクターだ。
寵愛したアルチンボルトの作品
「ウェルトゥムヌスとしての皇帝ルドルフ2世像」
ちなみに、ウェルトゥムヌスとはローマ神話に登場する果物の神。
皇帝はこの絵をたいそう気に入ったということだが、自分が果物や野菜でコミカルに(?)描かれて嬉しいのだろうか。
実際のルドルフ2世。
特徴的な顎(長くて突き出ている)は、ハプスブルク家の印(?遺伝)みたい。
ルドルフ2世が神聖ローマ帝国の皇帝として君臨した時代は、領土拡大が盛んだった。が、彼は政治には興味がなかったらしい。
生涯独身を貫き、孤高に生きた。
驚異のコレクションは、飢餓感の裏返しのようにも見える。
集めても集めても心は満たされなかったのかもしれないね(私感です)
会場の一角
by masayama-chan | 2018-02-08 19:55 | Comments(0)