「シェイプ・オブ・ウォーター」   

昨日、シアタス調布で「シェイプ・オブ・ウォーター」を観た。

近くて便利な映画館での上映はこの日が最終日とあって、あわてて駆け込んだ。

                                         

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今年のアカデミー賞では13部門にノミネートされ、作品、監督、美術、音楽の4部門を受賞した作品だ。

見逃せませんよね。
                                                          

奇妙というか、不思議な物語だった。

舞台は1962年、米ソ冷戦下のアメリカ。

主人公は、政府の研究機関で清掃員として働くイライザ。

彼女は口がきけない。生い立ちに起因する心理的なものらしい。

彼女の友人は、同僚の黒人女性ゼルダとアパートの隣室に暮らすゲイのジャイルズ。

いうなれば、みなマイノリティの存在である。
                                                

ある日、研究機関の施設にアマゾンで捕獲された不気味な生物が運ばれてくる。

体は緑色のウロコで覆われ、手には水かき。

人間ではないが魚ともいえない、半魚人?

イライザと彼?は、次第に心を通わせるようになる。
種別を超え、愛する大切な存在とお互い認識するのだ。

                                      

イライザやゼルダの対極にいるのは、研究所の警備責任者であるストリックランド。

エリート白人男性である彼は、イライザやゼルダや半魚人に対し圧倒的優位な立場を保つ。

瀟洒な家、高級車、可愛い子供たち、美しく家庭的な妻。
1960年代アメリカの中産階級を絵に描いたような像である。

だが彼は、ゼルダには人種差別的な発言をし、イライザにはセクハラめいた言葉を投げつけ、半魚人には虐待を行う傲慢冷徹な人間である。                                       マイノリティを差別化する構図は、今に通じるものがあるのかもしれない。
                                            

ソ連のスパイがからみハラハラドキドキのサスペンスの趣もあるが、作品はあくまでファンタジーラブストーリーを謳う。

でも、イライザと半魚人が水の中で愛し合うなんて、ファンタジーというにはかなりグロテスク。

突飛すぎるストーリーに私はあまり感情移入できなかったのだが、ラストシーンではすすり泣く声も聞こえたから、やはり愛の物語なのでしょう。


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by masayama-chan | 2018-04-13 21:32 | 映画三昧 | Comments(2)

Commented by チヒロ at 2018-04-17 07:46 x
シェイプ・オブ・ウオーター、一風変わった映画のようですね。マサさんの映画の好み、関心は多岐にわたり素晴らしいです! 私は、明日とりあえず、「ペンタゴン・ペーパーズ」見ようかと思っています。(何やら今の日本の文書管理に似ているのかな、と。違うかな・・?)
3月までは超忙しく、4/1~4/15までは夫(絵描き)の個展だったので夫婦でずっと会場に詰めていました。やっと解放されて、月末まで暇なので映画を沢山見たいです。
映画はいいですよね~!
Commented by masayama-chan at 2018-04-17 20:38
チヒロさんへ(マサ)

まぁ、ご主人、個展をされたのですね。
素敵ですね。
私は絵は描けませんが、観るのは好きなので、次はぜひ行ってみたいです♪

「ペンタゴン・ペーパーズ」、予告編で観ました。
確かに、タイムリーというか、今の日本の公文書管理(財○省の改ざんとか防○省の日報隠しとか)を連想しちゃいますよね。
メリル・ストリープとトム・ハンクスの共演も見ごたえありそうですね。
私には難しいかもしれないけど、気が向いたら観てみようかな。

今日は母を誘って「北の桜守」を観てきました。
客席には、年配のご夫婦が多かったです。

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