「告白小説、その結末」   

久々に(かな?)、下高井戸シネマで映画を観た。

鬼才ロマン・ポランスキー監督による「告白小説、その結末」

ふたりの女性が織り成す戦慄のミステリーだ。


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自殺した母親との生活を綴った私小説がベストセラーとなった、小説家のデルフィーヌ。

だが、次作の構想が描けず極度のスランプに陥いってしまう。
ある日彼女は、サイン会でファンと称する美しい女性と出会う。

ゴーストライターを自称する彼女の名前は、「エル(ELLE=彼女)

誹謗中傷に満ちた差出人不明の手紙に悩まされるデルフィーヌは、本音で語り合える聡明なエルに信頼を寄せ、次第に依存していく。

エルは、デルフィーヌの私生活にじわじわと忍び込んでくる。

デルフィーヌの家に転がり込み、パソコンのパスワードを聞き出し、デルフィーヌの友人たちに勝手にメールを送る(彼女を周囲から孤立させるべく)。

さらにデルフィーヌになりすまし、学校での講演を企てる。

ヒステリックな一面を持つエルに翻弄されながらも、追い出すこともせず許容するデルフィーヌに、イライラが募る私。

次作はフィクションを書くつもりのデルフィーヌに、「あなたは私小説を書くべきだ」と、なぜか強く主張するエル。
一体、エルは何者?彼女の目的は何?


階段から転げ落ち骨折したデルフィーヌは、エルに提案されて田舎の別荘で執筆をすることに……。

そこからの展開が、なんとも不気味~。

古びた別荘、地下室、ネズミ、殺鼠剤……。エルの存在が怖すぎる~。

ミステリーというより、ホラーだ。


エルの目的が、ラスト直前まで分からなかった。

ひん死の身を横たえた病床で、デルフィーヌは夫に言う。

「エルの仕業よ。あなたもエルと電話で話したでしょ?」

「エル?電話はいつも10回鳴って切れてしまったよ」
??

ポランスキー監督の仕掛けに、まんまと引っ掛かってしまったか。

それにしても、エルを演じるエヴァ・グリーンの美しいこと。



下高井戸シネマは小さな映画館

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by masayama-chan | 2018-09-06 19:34 | 映画三昧 | Comments(2)

Commented by クレオの母 at 2018-09-08 10:11 x
マサ様の解説を読み進める内に、どんどん引き込まれる私がいます。臨場感溢れるお導きで、心拍数も増し。

案内板を見ながら、階段を登って行ってしまいそうな下高井戸シネマ。
近くに住んでいたら足繁く通いたくなる感じです。

北海道のご親戚の方達の、停電等のご不自由な生活、お見舞い申し上げます。
同時に、明日は我が身と引き締まる思いを改めました。
Commented by masayama-chan at 2018-09-08 21:29
クレオの母さんへ(マサ)

下高井戸シネマは、線路沿いにある単館系の小さな映画館。
シネコンでは扱わないような作品が多く上映され、大好きな映画館のひとつです。
この日も、観客は20人くらいかな。列にひとりずつ(笑)
こんな環境が、また大好きです。

北海道の義妹のところは、電力は回復したそうです。
でも、義妹のところには発電機があるので、停電中もちっとも困らなかったとか。
ビックリですよね。用意周到なところは、兄妹そっくりです。
この話に夫が刺激を受けて、ヘンな考え(自家発電)を起こさなければいいのだけど(^-^;

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