「告白小説、その結末」
2018年 09月 06日
久々に(かな?)、下高井戸シネマで映画を観た。
鬼才ロマン・ポランスキー監督による「告白小説、その結末」
ふたりの女性が織り成す戦慄のミステリーだ。

自殺した母親との生活を綴った私小説がベストセラーとなった、小説家のデルフィーヌ。
だが、次作の構想が描けず極度のスランプに陥いってしまう。
ある日彼女は、サイン会でファンと称する美しい女性と出会う。
ゴーストライターを自称する彼女の名前は、「エル(ELLE=彼女)」
誹謗中傷に満ちた差出人不明の手紙に悩まされるデルフィーヌは、本音で語り合える聡明なエルに信頼を寄せ、次第に依存していく。
エルは、デルフィーヌの私生活にじわじわと忍び込んでくる。
デルフィーヌの家に転がり込み、パソコンのパスワードを聞き出し、デルフィーヌの友人たちに勝手にメールを送る(彼女を周囲から孤立させるべく)。
さらにデルフィーヌになりすまし、学校での講演を企てる。
ヒステリックな一面を持つエルに翻弄されながらも、追い出すこともせず許容するデルフィーヌに、イライラが募る私。
次作はフィクションを書くつもりのデルフィーヌに、「あなたは私小説を書くべきだ」と、なぜか強く主張するエル。
一体、エルは何者?彼女の目的は何?
階段から転げ落ち骨折したデルフィーヌは、エルに提案されて田舎の別荘で執筆をすることに……。
そこからの展開が、なんとも不気味~。
古びた別荘、地下室、ネズミ、殺鼠剤……。エルの存在が怖すぎる~。
ミステリーというより、ホラーだ。
エルの目的が、ラスト直前まで分からなかった。
ひん死の身を横たえた病床で、デルフィーヌは夫に言う。
「エルの仕業よ。あなたもエルと電話で話したでしょ?」
「エル?電話はいつも10回鳴って切れてしまったよ」
??
ポランスキー監督の仕掛けに、まんまと引っ掛かってしまったか。
それにしても、エルを演じるエヴァ・グリーンの美しいこと。
下高井戸シネマは小さな映画館

by masayama-chan | 2018-09-06 19:34 | 映画三昧 | Comments(2)

案内板を見ながら、階段を登って行ってしまいそうな下高井戸シネマ。
近くに住んでいたら足繁く通いたくなる感じです。
北海道のご親戚の方達の、停電等のご不自由な生活、お見舞い申し上げます。
同時に、明日は我が身と引き締まる思いを改めました。
下高井戸シネマは、線路沿いにある単館系の小さな映画館。
シネコンでは扱わないような作品が多く上映され、大好きな映画館のひとつです。
この日も、観客は20人くらいかな。列にひとりずつ(笑)
こんな環境が、また大好きです。
北海道の義妹のところは、電力は回復したそうです。
でも、義妹のところには発電機があるので、停電中もちっとも困らなかったとか。
ビックリですよね。用意周到なところは、兄妹そっくりです。
この話に夫が刺激を受けて、ヘンな考え(自家発電)を起こさなければいいのだけど(^-^;