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「松方コレクション展」   

火曜日、上野の国立西洋美術館で開催中の「松方コレクション展」を観に出かけた。
夏休み前の平日がチャンスだと思って出かけたが、そこそこ混んでいた。
とはいっても、ゆっくり鑑賞できないような混み具合ではない。


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そもそも国立西洋美術館は、松方コレクションを保管展示するために設立された美術館である。
1959年に開館して60年。60周年を記念して開催された。

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コレクションの主・松方幸次郎は、
神戸の川崎造船所(現・川崎重工業)の初代社長に、30歳で就任した実業家である(それにしても30歳とはね。若!)

彼は日本に美術館を作りたいという強い思いから、1910年代~1920年代にかけロンドンやパリなどヨーローッパ各地で美術品を買い求めた。
その数3000点以上!とも……。


だが、美術館設立は順風満帆にはいかない。
松方コレクションは時代の波に翻弄され、数奇な運命をたどることとなる。

1927年、世界恐慌の影響で造船所は経営破綻。
日本に到着していた作品1000点ほどは、売却により散逸。
ロンドンの倉庫に保管されていた約900点は、倉庫の火災で焼失。
パリに残された約400点は、第二次世界大戦末期にフランス政府に接収。


戦後、フランスから
375点が返還され、1959年に設立された西洋美術館に収集された。
松方コレクションは、やっと安住の地を得たのである。



ところで、松方幸次郎は当時の日本人としては長身で、恰幅がいい。
若いころの写真は、そこそこハンサムでもある。


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親交のあった睡蓮の巨匠・モネと葉巻片手に談笑する写真。

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西洋人に引けを取らないこの外見があってこそ、松方はパリやロンドンの画家&画商たちと臆せずに渡り合えたのではないか。

小柄な私は、そう推測する(;^ω^)



モネ、マネ、マティス、クールベ、ドガ、ムンク、ルノワール、ゴーギャン、ゴッホ、ピカソ
……。

     ルノワール、帽子の女

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溜息の出そうなコレクション群だが、なにより松方幸次郎という人間の大きさに圧倒された展覧会だった。

晩年は不遇のようだったが(?たぶん)、彼が夢見た美術館の設立を草葉の陰でさぞ喜んでいたことだろう。




お土産に買ったクリアホルダー(モネ・睡蓮)と、マグネット(ゴッホ・アルルの寝室)

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ちなみに「アルルの寝室」は、フランス政府が返還を拒否した作品20点のうちの一つ。
悔しいからマグネットを買った
(^^;)


<PS>
そういえば、先日「損保ジャパン日本興亜美術館」で鑑賞したドービニーの作品も展示されていた。
やはり海岸の絵だった。


by masayama-chan | 2019-07-12 14:27 | Comments(2)

Commented by クレオの母 at 2019-07-15 06:55 x
ラッキーなことに、友達からこの展示会のお誘いがありました。
私の上京時に待ち合わせ、行って来ますね。

お土産グッズも覗いてみます。

ご紹介のおかげで、友達とも話が弾みました。
ありがとうございます。
Commented by masayama-chan at 2019-07-15 15:20
クレオの母さんへ(マサ)

まぁ、それはよかったですね。
じっくり鑑賞して楽しんでください。

昨日、Eテレの「日曜美術館」で「松方コレクション展」を扱っていました。
この番組を見てから行けばよかったわ。

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