ランジェ公爵夫人
2008年 06月 04日
岩波ホールで、「ランジェ公爵夫人」を見てきた。
文豪バルザックの名作を完全映画化、と聞いて、どうしても見たくなったの。本は読んでいないのだけど。
19世紀初頭のフランス。舞踏会で出会った、パリ社交界の華ランジェ公爵夫人とモンリヴォール将軍。将軍は夫人に恋焦がれる。けど、夫人にとって、「恋はゲーム」。
二人の恋の駆け引きが延々と続く。一途な将軍の心を惑わせ、翻弄し続ける夫人。私からすると、夫人は、ちょっとイヤな女かなぁ。
でも、終盤は一転、失意と絶望の果てに、公爵夫人は……。
まさに、恋愛映画の真髄とも言える作品。公爵夫人の衣装や生活ぶりも興味深い。
ただ、よほどの通か、恋愛体質でないと、恋の駆け引きを2時間近く見続けるのは、ちょっときついかもね。
ナポレオン軍の英雄である将軍が、こんなに恋にうつつを抜かしていていいの?なんて、つい余計なことを考えてしまう。まあ、多忙を極める大統領でさえ、恋愛を楽しむ?お国柄ですからねぇ。
格調高い文芸作品だけど、公爵夫人が美しいとも魅力的とも私には思えなかったので、説得力を欠いた。★★★☆
「岩波ホール」は、地下鉄神保町駅出口に直結したビルの中にあった。初めて行ったけど、電車1本で行けるから、便利。これからも行こうっと♪
地下鉄のA6出口の階段踊り場
by masayama-chan | 2008-06-04 22:58 | 映画三昧 | Comments(2)