白洲次郎
2009年 03月 01日
占領下の日本で、「マッカーサーを叱りつけた男」「従順ならざる唯一の日本人」と言われたとか。
でも、私の中では妻で随筆家の白洲正子の方が有名で、恥ずかしながら彼のことはよく知らない。
ちょっと、興味を持って、早速図書館で本を借りてきた。
牧山桂子著「次郎と正子」
著者は、白洲夫妻の娘。
なので、書かれているのは夫妻の家庭での素顔で、白州次郎の偉業については、あまり触れられてない(まだ、よく読んではいないのだけど)
正子に関しては、
「学校の入学式、運動会には来てくれたことはありません」
「自分の世界だけに生きている人」
「14歳で覚えたタバコを、生涯手放すことはなかった」
「まったく家事をする能力がなく、常にお手伝いさんが必要だった」
などなど。
いわゆる良妻賢母とは対極にいるような人だが、家事などしなくていい星の下に生まれてきたのよね。もと伯爵令嬢だもの。
一方、次郎は今さら言うまでもないことだが、その容貌の驚くほど端整なこと。
イケメンなんて、軽い言葉では言い表せない。正真正銘、美しい男!!
マッカーサーと臆せず向き合えたのは、実は、この容貌によるところが大きかったのではないでしょうかね。
「岡本一平、かの子」のカップルを、ふと思い出した。
端整な夫と、独特の美意識で自分の世界に生きる妻。
似てない~?似てないか。
by masayama-chan | 2009-03-01 22:36 | Comments(4)
TVでは伊勢谷友介と中谷美紀がやっていたそうね。
武相荘というのが鶴川にあるそうで、素敵なところのようですね。
結局、この方、何者だったの?
ハンサムなことや英語が堪能だったことばかりが伝わってくるけれど、本業は会社経営者だったのかしら。
吉田茂の側近として、戦後日本の建て直しに大きな役割を果たしたらしいですよ。長身でダンディ、日本で最初にジーンズをはいた男だとか。
「日本一カッコイイ男」と言われた次郎さんに、一度でいいから会ってみたかったわ(笑)
正子もあの時代には珍しいくらいはっきり物を言う颯爽とした女性で、新鮮だったんでしょうね。
正子さんは家事同様、経済観念も全くなくて、あるだけ使ってしまうので、さすがのダンディ次郎さんも苦労したようですよ。
正子のように生きられた人生って、悔しいぐらいステキよね。