愛を読むひと
2009年 06月 26日
観てきました~♪
1958年、ドイツ・ベルリン。
主人公の少年マイケルが、学校帰りに偶然出会った年上の女性ハンナ。
15歳の少年と21歳年上の女との、人目を避ける逢瀬。
頻繁にハンナの部屋を訪れるマイケルは、彼女に請われるままに、さまざまな本を朗読する。
そんなある日、ハンナは突然、姿を消した。
8年後の1966年。
大学で法律を学ぶマイケルは、傍聴した法廷で、思いがけなくハンナに再会する。
ハンナは、被告席にいた。ナチ親衛隊だった戦時中の罪を問われ、裁かれるために。
ハンナは、ある秘密を守るため、不当な証言を受け入れて、無期懲役に服す。
自分に不利な証言をしてまで彼女が守りたかったものは、私たちには想像もできないもの。その心情が、なんとも切ない。
この映画は、残念?ながら、年齢差のあるふたりの甘い恋物語ではない。
ハンナが21歳年下の少年を真に愛したとは、マイケルには悪いけど、私には思えなかった。
無邪気に恋が出来るほど、彼女の人生は甘くない。暗雲のように重い人生だ。
そのハンナを、ケイト・ウインスレットが圧倒的な演技で見せる。
アカデミー賞主演女優賞に輝いたのも、納得だ。
マイケルは、少年だったころのように本を朗読しテープに吹き込んで、刑務所のハンナに送り続けた。
やがて釈放のときが訪れる。でも、しかし……。
「ハンナが最後にとった行動が、私にはわからない。映画をみたら、理由を聞かせて」
と、友だちに言われていた。
でも、私にも答えが見つからない。
果たして、刑務所の独房で過ごした年月が、ハンナとっては不幸だったのか。
マイケルの朗読を聞きながら、少しずつ字を覚える喜び。
独房を出たあと、それ以上の何がハンナを待っていたというのだろう。
by masayama-chan | 2009-06-26 23:09 | 映画三昧 | Comments(13)
彼女の喜びはやはり字を覚えていったことだろうと思うの。それにしてもすごく難しい内容の本を読んでいるのよね。ちょっと飛躍しすぎていないかな。
先週19日にいつものラジオで解説を聞いて是非見てください!って念押してたので(笑)見たいなぁと~
単純です。
内容は複雑みたいですね。
歴史には疎いけれど深い問題が沢山ありそうですね。
時間を見つけくては!
独房を出たあと彼女にいったいなにが待っていただろうね~。
すんばらしい投げかけにグ~の根も出ないワ。
でもごめん、再会は6年後じゃなく8年後だよ(^-^)(なんてつっこみだよ!ね) それにしてもコクのある映画でしたよね。
こういうモノを観たあとは・・・マサさんなに観る?
ニコール・キッドマンでなくて、ほんとによかったわ。お人形みたいに綺麗な彼女が演じたら、作り物っぽくなっちゃう気がするもの。
原作を読んだとしちゃんが見たら、私とは別の感想を抱くでしょうね。
男性の視点で描かれているけど、女性の映画です。
さとさんはとてもお忙しいでしょうが、もし時間が許せば観てみてね。
いや~、昨日のひょっこりさんのブログに寄せたお返事に、マサは感服です~。ケイトは、プライド高い女ですものね。一番守りたかったものは、「プライド」
だとすると、この結末にも納得ですよね。
予告編で「HACHI 約束の犬」をやったでしょ?私、予告編だけで泣けた。見逃せません、「HACHI」は。たまには、思いっきり、泣きたいもの。心が洗われそうだし。
あと、剱岳も見たいよね。トオルさん、出ているし。織田裕二はいいかな。
実は昨夜は睡眠不足だった・・・と映画館に着いてから、うたた寝の可能性に気づくお粗末さだったのですが、そんな心配は杞憂でした。
前半の 眠気が襲う間もない息をのむ官能シーンは勿論のこと、後半の 重く切なく哀しい展開に魅せられてしまいました。
私にも出会って逢瀬を重ねている時のハンナにはマイケルに対する愛情は伝わって来ませんでした。
マイケルへの思いが深まっていくのは 刑務所での服役中に送られて来る彼からのテープを聞く毎・・・身なりに構わくなりながらも、表情の輝きに 文字を覚えていく喜びと 愛情に満たされている充足感が読み取れる様な気がしました。
ケイト・ウインスレットは裸の後ろ姿にも 歩んできた複雑な人生を表現できる、本当に素敵な女優ですね。
ハンナは独房で文字を覚えようとしているときが、一番生き生きしていましたよね。マイケルへの思いはどうだったのでしょうか。少年時代のマイケルは年上のハンナに夢中だったと思うけど、テープを送り続けたのは、恋愛感情というより、真実を証言してあげられなかったという懺悔の気持ちの方が強かったのでは。
ケイトは、ホント素晴らしかったですね。体だって、タイタニックのときのように、美しいわけでも瑞々しいわけでもないのに、役のためならなんのその。その潔よさ。まさに役者魂。
映画はクセになりますね。今週も観にいくつもり(汗)
また、映画談義?ができたら、嬉しいです~♪
何時も参考にさせていただいてます。
と言っても、映画はほとんど観ないのですが、
「エレジー」先日友人を誘ってやっと観ました。
これもマサさんの影響です。
独身女性(私と同い年)、ちょっと刺激が強かったみたいよ。笑
この映画のテーマについて友人と話したのですが
「老い?」「究極の愛?」「やっぱり老いでし」が二人の結論でした。
今日の評論についていけないので、エレジ~になりました。
「愛を読むひと」またオバサン二人で刺激を受けに行ってきます。
初老の教授の恋するサマが、もの悲しいやら、おかしいやら。忍びよる老いへの、あせりやせつなさが、わからなくもなかったわ(汗)
ということは、テーマは、やっぱり「老い」かしら(苦笑)
それにしても、女子学生役のペネロペの胸、とってもキレイでしたね。本人も、すごく自信を持っていると思うの。
そこから二人は対等になったのよね。
教授の老いと言う引け目がなくなり、純粋に彼女を愛せるように
なってよかったわ。
人事ではない忍び寄る「老い」に、私自身どう寄り添って生きていくか、切実な問題だわ。
それにしても、この教授のむきむきな欲望、肉食系だわ。
草食系の日本人男性には想像できないでしょうね。
そういえば、日本にも鴻池なんたらという政治家がいましたっけ(苦笑)