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「告白」   

「4歳児、犬に餌をやるためプールに忍び込み、転落死」

中学校のプールで、女教師の一人娘が死んだ。
少し経過した3学期の終業式の日。
亡くなった子供の母親である教師は、担任の生徒たちに学校を辞めると告げる。
なぜ辞めるのか。
「愛美は事故で死んだのではなく、このクラスの生徒に殺されたからです」


「告白」_a0108328_17533159.jpg図書館に予約しておいた本が、忘れたころになって、やっと巡ってきた。
湊かなえ著「告白」

タイトルどおりに、教師や生徒や母親の「告白」によって本は構成されている。全六章。

第一章「聖職者」は、女教師の告白だ。
彼女は、犯人と確信した少年2人を、終業式の日のHRで教壇から告発する。
警察に言うつもりはないが、自分の手で2人に制裁を加えたと。

この本は、昨年「本屋大賞」を受賞した。
雑誌(「小説推理」)に掲載された第一章~三章に比べて、書き下ろしの第四章~六章は取って付けたような内容だが、まあ、おもしろいことはおもしろい。スラスラ読める。


でもね~、この本が「本屋大賞」とはねぇ~。どうなんだろう?

はっきり言って、後味がよくない。教師も生徒も、歪んでいる。
女教師のとった制裁の手段は、あまりにも卑劣で吐き気を覚えるほど。

「本屋大賞」は、書店の店員が投票で選ぶ賞でしょ。
なら、読者に感動を与えるような、心の琴線に触れるような、何度も読み返したくなるような、上品な本を選んで欲しいものよ。ブツブツ

by masayama-chan | 2010-01-08 18:01 | 本だな | Comments(13)

Commented by としちゃん at 2010-01-08 21:54 x
えーとね、この湊さんの本、何というタイトルだったか忘れたけれど、一度読んだことがあります。でもあまり面白くなくてそれ以上読みませんでした。
この方、実際に学校の先生をしていたようですね。それでこういう内容の本を書いたのかしら?
それにしても最近の本屋の店員はあまりにものを知らなくて呆れるわ。少なくとも本屋でバイトをするなら、作家の名前くらい知っていてほしいのよね。もちろん優秀な店員もたくさんいるんだろうけどさ。
Commented by 新米 at 2010-01-08 22:08 x
前回の"母なる証明"も今回の"告白"も大変興味を持っていました。
因みに"告白"は三鷹図書館の順番が未だ回って来ません。

でも、私の敬愛するマサさんの感想で正に読んだ気になった新米です。
そうなんです、私が求めるものもやはり、読後感の良さなのです。
何か色々あったけど、悪くないな、私も頑張ってみようかな?と思わせてくれる前向きで温かいものなのです。

余談ですが、マサさんパクシニャンってご存知ですか?
韓流ブームの時に"パリの恋人"というドラマで極々物好きな人間の間でちょこっとブレイクした俳優です(友人はこんな私を"物好き"と呼びました)。
実は私、その当時一時ファンとなりました。
小田さん(小田和正)に操をたてて30うん年、小田さん以外での初めての"浮気"でした(初告白)。
Commented by としちゃんへ(マサ) at 2010-01-09 13:41 x
湊かなえの本を読むのは今回が初めてだけど、そう、教師をしていたの。どんな教師だったんだろう。う~ん、微妙だわ。

そういえば、この作品、としちゃんのあまりお好きでない松たか子主演で映画化されるそうですよ。モンスターペアレントの母親には、木村佳乃。
ピッタリとまでは言えなくても、悪くない配役だわ。
Commented by 新米さんへ(マサ) at 2010-01-09 13:48 x
あなたに会えて ほんとうによかった
嬉しくて 嬉しくて 言葉にできない♪

小田さんのファンは、私の周りにはいっぱいいますが、やっぱり新米さんも!
なんか、そんな気がしたのよね~。嬉しい!

私は、おととし初めてコンサートに行って、その興奮をブログ(08.06.19の小田和正コンサート)に綴りましたよ~♪

暮れの「クリスマスの約束」は、もちろん観てますよね。去年は多彩なゲストでしたね。

そうそう、パクシニャンですね。ごめんなさい。存じ上げないわ。バックシャンなら知っているけど(汗)
新米さんのタイプなのね。チェックしておくわ(笑)

Commented by ひょっこり at 2010-01-09 19:16 x
 マサさん~たらいま~♪ そうなんよ、一昨日夜遅く帰って来たよ。
 私が向こうにいる間に映画に、読書に、節目の年を充実という名の単語で始めてますねえ~(^-^)
 そうか、「母なる証明」バウスでやってるの?ハイ、バウスは行きますよ。でもね、教えておくと全部ちっちゃい小屋ではないんです。集客力の予想で4っつだっけかな?あの劇場。母・・・は、ではあまり見こまなかったのね(汗) これウォンビンの兵役後初の作品なんだよね。T新聞の批評家の間ではなかなか高かったんだけどね。
 やっぱり重さと暗さは、あきませんようで・・・。本まで後味悪いの読んじゃった?いかん、いかん、(^-^)
 私も、早く普通のペースに戻そう。手始め、映画は「カールじいさん」行って来た。バウスの近所のプラザって映画館、ここも汚ったねえの(^-^)吉祥寺の映画館も新宿バルトみたいにそろそろきれいにして欲しいわ。 アレ?なんの話だ?ともかくたらいま~(汗)
Commented by ひょっこりさんへ(マサ) at 2010-01-09 20:37 x
ひょっこりさん、お帰りなさい~♪
韓国、いっぱい楽しんできました?アカスリ三昧で、よりいっそう垢抜けて帰ってきたんじゃないの。ずるい!(笑)

バウス、そうなんだ。これで採算が合うのかなぁ~って心配になっちゃったんだけど、大きい小屋(小屋じゃないか)の方で収益をあげているのね。よかった。
せっかくいい映画館に巡りあえたのに、潰れたらどうしようと思ったもの。
え~、何の話だっけ?そう、重さと暗さ、ね。なんだかんだ言いながら、実はそういう作品を好んで選んでいるのかもね。
次は、バウスで、「ずっとあなたを愛している」を見るつもり。これも、とんでもなく重いのよ~。
Commented by さと at 2010-01-09 21:49 x
うーん読んでないし難しくて私にはわからない・・・(ごめんね)
今朝のラジオの映画案内はマサさん好みの映画でしたよ。
ソ連の犯罪なんだけど監督さんのお父さんが多くの将校とともに殺されて今まで口にも出せない中で今ようやく映画化されたストリーです。何事件って言ってたかなぁ?
たぶんマサさんならご存知とおもいます~
見てみたい気もしますけど時間があるかなぁ。

韓国も行きたいし、小田和正さんはうちのスタッフが大好きで(笑)よく話に出てきます。マサさんもコンサートに行ったの?
私はCD持ってるのよ(笑)
Commented by J at 2010-01-10 00:33 x
いつもマサさんの映画や本の感想を読ませて頂いてとても嬉しいです。 
こちらでは日本の映画はたまにしか上演されないので本当にに残念です。 だからマサさんのブログを拝見する度に「今度帰国した時は絶対観たい!読みたい!」と思うのですよ。
それに嬉しいことが・・・・。
新米さんのコメント、パク・シニャンが大好きとか・・・・。
実は私も大好きで、「パリの恋人」5~6回DVDも見てしまいました・・・。 ハノイで韓ドラに嵌り、一年間ぐらい集中して観ていました。でもBKKに移ってからDVDのプレイヤーがないので、それ以来韓ドラと縁がなくなって・・・・;;
新米さんのブログを読み、またパク・シニャンに会いたくなりました。
久しぶりにパク・シニャンの名前に、思わずメールしてしまいました。
マサさん、新米さん、ありがとう!
Commented by 新米 at 2010-01-10 15:19 x
しつこくてすみません、嬉しくて再登場させて頂きました。
マサさんも小田さんのファンだなんて感激です。
コンサートに行かれた時のブログも早速読ませて頂きました。
実は私も行きたかったのですが、その当時息子が高3受験生、私の本気を見せてやろう・・・と涙をのんであきらめたら、その時息子曰く"行けばよかったのに、小田さんも歳だから次はないかもよ"ですって(怒)

パク・シニャン。。。Jさんのコメント、こちらこそ有難うございます。
「パリの恋人」が初めて放映された時はびっくりしたんですよ。
エッこの人が主人公?冗談でしょ?って
でも、回を重ねるごとにパク・シニャン演じるギジュに恋して行きました。Jさんもそうだったのでは?
勿論DVDも購入し私も何度も見ました。

マサさんがチェックして下さった時に 見た目で"あ~こういう趣味ね"と判断されてしまったらちょっと辛い(汗)ですが、動いて演じるところを見て頂く機会があったら、きっと良さをわかって頂けると思うのですが。。。。とちょっと言い訳がましい?

Commented by Junko at 2010-01-10 17:25 x
新人さんへ

マサさんのブログをお借りして、新人さんへ・・・・(スミマセン)
私も同じでした! 
最初「エッ! この人が主人公なの・・・?」って。
でも見始めたらすっかりキジュの魅力の虜になってしまいました。 作品の中で流れるメロディー、全部覚えてしまいました。
「パリの恋人」何度見たことでしょう・・・・!!
この作品の中のキジュ、本当に素敵で・・・恋してしまいました!

マサさんがご覧になったらどう思われるかしら・・・・。 ネッ!?

小田和正さん、素敵ですよね~~!
新人さんと好みが似ていますね。 嬉しいです。
マサさんも大好きでコンサートにも行かれたとか、羨ましいわ・・・。

もうすぐお嬢さんの結婚式だそうで、本当におめでとうございます。
家族が増えるって本当に嬉しいこと、我が家も二人の子供も結婚し、息子のところに孫二人います。 娘はまだ子供なし、DINKSで毎日頑張っています。
これからは主人と二人仲良く暮らさなければ・・・と思います。

マサさん、準備などでお忙しいと思いますが、くれぐれもご自愛くださいね。
Commented by さとさんへ(マサ) at 2010-01-10 20:30 x
さとさん、それってポーランド映画「カティンの森」かしら。
第二次世界大戦中、ソ連の秘密警察によってポーランド軍将校が虐殺された「カティンの森事件」を映画化したものですよね。
監督の父親も殺され、母親は夫の死を知らず他界。映画のタイトルの脇には、「両親に捧ぐ」とあるそうです。
さすがの私も迷うくらい重そうな映画。でも、さとさんのコメントに背中を押された気分だわ。さとさん、ありがとう~。


Commented by 新米さんへ(マサ) at 2010-01-10 20:35 x
しつこいなんて、とんでもない。どんどん、いらしてください(笑)
あの~、こっそりパク・シニャンをネットで見てみました~。
素敵じゃないですか。静かで知的なたたずまい。新米さん、趣味いいですよ~。私もこういう落ち着いた感じの方がタイプです。
小田さんといい、趣味合いますね~♪
Commented by Junkoさんへ(マサ) at 2010-01-10 20:44 x
まぁ、Junkoさんもパク・シニャンのファンですか。
私も、今日ファンになりました。落ち着いてもの静かなたたずまいですよね。知的でやさしそう~。
うんうん、このブログにきてくださる方は、趣味がいいのね(笑)

そうなんですか、お子さん、ご結婚していらっしゃるんですね。
私はまだ実感がわかないのですが、明日は母と娘の3人で花嫁道具?の訪問着を買いにいく予定。夫も付いてきたいんですって。どうしましょう~(笑)

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