2017年 09月 12日 ( 1 )   

「夜明けの祈り」   

先週の木曜日、新宿武蔵野館で「夜明けの祈り」を観た。

午後予定していた約束がドタキャンになって、時間が空いた。

思いついて、昼食もそこそこにサッと新宿まで観に出かけた。

私にしては、珍しく早業です(;^ω^)



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実話である。

194512月、ポーランド。

赤十字で負傷兵の治療にあたるフランス人の女性医師マチルドのもとに、ひとりの修道女が助けを求めて来る。

一度は断ったものの、凍てつく空の下で祈り続ける姿に心を動かされ、マチルドは修道院へ出向く。

静寂に満ちた修道院は、厳かで中世時代のよう。

だがそこには、痛みに声を上げる出産間際の修道女の姿があった。

ランプの明かりのもと、マチルドは急きょ帝王切開に踏み切る。

無事赤ん坊を取り上げたものの、子供を身ごもった修道女は他に何人もいた。
修道院に押し入ったソ連兵の蛮行によるものだった。

妊娠を公にはできない。神に身を捧げる修道女にあってはならないことだ。公になれば修道院は閉鎖されてしまう。

どこにも相談できずに苦しむ修道女たちを救おうと、マチルドは職場には内緒で修道院へ通う。力を尽くす。彼女にとって何より大事なのは「命」だからだ。

一方で、修道院を守るためとはいえ、人の道を外れた院長の行動には唖然とした。

まさか神の導きではあるまい。信仰とはいったいなんなのだろう。

悲しいエピソードもあったが、希望を感じさせるエンディングにホッとした。

だが、史実とは異なるそうだ。

さらにマチルドのモデルとなった女性医師は、修道女に救いの手を差し伸べた翌46年2月、ワルシャワ近郊で事故死を遂げたという。

現実は、どこまでも悲劇的な事件だった。

「これは70年前の出来事だが、過去のこととは言えない」と、監督は言う。

世界に戦争がある限り、どこでも起こり得る出来事なのだ。
今も世界中で紛争が起きている。

深く考えさせられる映画だった。


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by masayama-chan | 2017-09-12 20:51 | 映画三昧 | Comments(0)