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2018年 01月 11日 ( 1 )   

「彼女がその名を知らない鳥たち」   

2018年の初映画は、「彼女がその名を知らない鳥たち」

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「共感度0%、不快感100%」とのふれこみだったが、共感はできなくても後味はそれほど悪くない。

十和子(蒼井優)は、同居する15歳年上の陣治(阿部サダヲ)を、
「不潔、下品、あんたみたいな男に触られたら虫酸が走る」と激しく毛嫌いしながらも、生活全般を彼に依存して暮らしている。

働きもせず家事もせず、陣治の用意する食事を食べ、ダラダラと自堕落な日々を送る。

十和子は、8年前に別れた黒崎(竹野内豊)を忘れられないでいる。

骨折するほどの暴力を受け、悲惨な別れ方をしたというのに。

黒崎は、十和子を利用するだけ利用し、用済みになるや殴って捨てた酷い男だ。

一方、デパートで購入した商品(時計)に言いがかりをつけたことで社員の水島(松坂桃李)と知り合い、情事を重ねる。

確かに水島は陣治に比べたら美しい男だが、「妻とはうまくいっていない」が常套句のズルくて薄っぺらな男だ。


自己中の十和子も、DV男の黒崎も、俗物の水島も、はっきりいってみんなクズキャラクター。誰にも感情移入できない。

十和子に献身的に尽くしながらも徹底的に嫌われる陣治には同情の余地がないわけでもないが、尋常でない十和子への執着と不潔さ下品さ(食事中に入歯を外す等)には、十和子でなくても辟易させられる。


ある日、十和子のもとに刑事が訪れ、5年前に黒崎が失踪したと告げられる。

このあたりから、物語はサスペンスの色合いが濃くなる。

そして、思いも寄らない衝撃の結末。

ラストシーンの十和子のセリフが取ってつけたようで違和感があったが、じわっとこみ上げるものもあった。

どんなに歪んでいても、これは愛の物語だ。
これを愛と呼べないなら、愛とはなんなのだろう。


蒼井優と阿部サダヲが、はまり役だった(褒めているのかわからないが)

イケメン俳優を代表する竹野内豊と松坂桃李のろくでなしぶりも見もの。

俗物・松坂桃李より、DV男・竹野内豊のほうが、ずっとたちが悪いけどね(役の上での話です。笑)
                                        

新宿武蔵野館

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この日のランチは、京王デパート・レストラン街のお蕎麦屋さんで。

野菜たっぷりのチャンポン蕎麦。

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by masayama-chan | 2018-01-11 15:30 | 映画三昧 | Comments(3)