カテゴリ:映画三昧( 187 )   

「OH LUCY! (オー・ルーシー!)」   

テアトル新宿で、「OH LUCY! (オー・ルーシー!)」を観た。

今日(25日)が上映最終日だった。よかった、間に合って。


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主人公は、地味なOL節子(寺島しのぶ)。43歳、独身。

職場では浮いた存在、部屋はゴミ箱のよう、砂のように味気なく荒んだ日々だ。

ある日、節子は姪の美花(忽那汐里)に頼まれ、英会話学校の授業を彼女に代わって受講することになった。

講師は、アメリカ人のジョン(ジョシュ・ハートネット)

ジョンの授業は、なんとも風変りだった。

節子は金髪のカツラをかぶり、「ルーシー」というキャラになりきって授業を受けることに。

左はクラスメートのトム(役所広司)
「ハーイ、ルーシー」、「ハーイ、トム」(笑)

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英会話学校も怪しげだが、ハグの好きな講師もどこか胡散臭い。

無邪気そうな姪は腹黒く、姪の母親である姉(南果歩)との仲の悪さは度を越していて笑えるほど。

節子はイケメンのジョンに恋をするが、ジョンは美花を連れて突然アメリカへ帰ってしまう。

節子は美花を探すふりをして、仲の悪い姉と共にアメリカに渡る。

果たして、そこで待ち受けていたのは……。


若くも美しくもない節子が、ハンサムなアメリカ人男性に一歩的に思いを寄せる姿は、観ていて痛々しい。

一方で、その不器用な暴走ぶりは痛快でもある。

節子の恋は実も蓋もない結末を迎えるが、ラストシーンに救いを感じた。

切なくておかしくて、素敵な作品だった。


このドラマ、実は去年テレビ(NHK)で観た。

映画はテレビとどう違うのだろうと思ったが、ほとんど同じだった。

お茶の間(古!!)で見るのはちょっとね、というシーンはテレビではさすがにカットされていたけどね。

そういえば、読売新聞「放送塔」にTVドラマの感想が掲載されたっけ。

(平成291013日)

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by masayama-chan | 2018-05-25 20:48 | 映画三昧 | Comments(2)

「北の桜守」   

昨日は、母を誘ってシアタス調布で「北の桜守」を観た。

母とふたりで映画を観るなんて、いったい何十年ぶりでしょうね。

スクリーンが11もあるシネコンに、「ここ映画館なの?」と驚いた様子。
小さな目(笑)をぱちくりさせていた。


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吉永小百合120本目の出演作だという。

終戦により樺太から命からがらに引き上げ、やっとたどり着いた北海道網走で寒さや貧しさと戦いながら生き抜いた女性の物語だ。

主人公(江蓮てつ)には、もちろん吉永小百合。

夫役に阿部寛。息子は堺雅人。

吉永小百合さんは、相変わらず凛々しく美しかった。

2、30代から老年までを熱演している。

ただ、70歳を過ぎた小百合さんが、小学生の母親役を演じるのは、さすがに厳しいなぁという気がした。

ラストシーンでは年老いて白髪だが、無理に若作りした顔より、こちらの方がずっと素敵だった。

時おり舞台劇が展開されたりと、違和感を抱く個所は多少あったけど、最後はやはり泣けた。

生きることの過酷さと、それでも生き抜いた者の健気さに。

佐藤浩市が、主人公に想いを寄せる役で出演している。

洗練された役ではないが、やはりカッコよかった♪


観終わったあと母に感想を聞いたら、「補聴器を忘れてきたから、セリフが聞き取れなかった」ですと(T_T)

でも、「こう言ってるんじゃないかと想像しながら観ていたから、話はわかった」と。

まぁ、いいか(苦笑)


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by masayama-chan | 2018-04-18 15:27 | 映画三昧 | Comments(0)

「シェイプ・オブ・ウォーター」   

昨日、シアタス調布で「シェイプ・オブ・ウォーター」を観た。

近くて便利な映画館での上映はこの日が最終日とあって、あわてて駆け込んだ。

                                         

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今年のアカデミー賞では13部門にノミネートされ、作品、監督、美術、音楽の4部門を受賞した作品だ。

見逃せませんよね。
                                                          

奇妙というか、不思議な物語だった。

舞台は1962年、米ソ冷戦下のアメリカ。

主人公は、政府の研究機関で清掃員として働くイライザ。

彼女は口がきけない。生い立ちに起因する心理的なものらしい。

彼女の友人は、同僚の黒人女性ゼルダとアパートの隣室に暮らすゲイのジャイルズ。

いうなれば、みなマイノリティの存在である。
                                                

ある日、研究機関の施設にアマゾンで捕獲された不気味な生物が運ばれてくる。

体は緑色のウロコで覆われ、手には水かき。

人間ではないが魚ともいえない、半魚人?

イライザと彼?は、次第に心を通わせるようになる。
種別を超え、愛する大切な存在とお互い認識するのだ。

                                      

イライザやゼルダの対極にいるのは、研究所の警備責任者であるストリックランド。

エリート白人男性である彼は、イライザやゼルダや半魚人に対し圧倒的優位な立場を保つ。

瀟洒な家、高級車、可愛い子供たち、美しく家庭的な妻。
1960年代アメリカの中産階級を絵に描いたような像である。

だが彼は、ゼルダには人種差別的な発言をし、イライザにはセクハラめいた言葉を投げつけ、半魚人には虐待を行う傲慢冷徹な人間である。                                       マイノリティを差別化する構図は、今に通じるものがあるのかもしれない。
                                            

ソ連のスパイがからみハラハラドキドキのサスペンスの趣もあるが、作品はあくまでファンタジーラブストーリーを謳う。

でも、イライザと半魚人が水の中で愛し合うなんて、ファンタジーというにはかなりグロテスク。

突飛すぎるストーリーに私はあまり感情移入できなかったのだが、ラストシーンではすすり泣く声も聞こえたから、やはり愛の物語なのでしょう。


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by masayama-chan | 2018-04-13 21:32 | 映画三昧 | Comments(2)

「去年の冬、きみと別れ」   

昨日、買い物に出かけたついでに、シアタス調布で、「去年の冬、きみと別れ」を観た。



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原作は、中村文則の同名小説。

予告には興味を惹く宣伝文句が並ぶ。

「あれも罠、これも罠、すべての人がこの罠にはまる」

「観た人全員ダマされる」

「予測不能!サスペンス」

結婚を控えた新進のルポライター・耶雲恭介(岩田剛典)は、ある焼死事件の真相を追う。

猟奇的ともいえる事件の容疑者は、天才カメラマン・木原坂雄大(斎藤工)。

取材を重ねるうち、恭介の婚約者(山本美月)までが木原の深い闇へと誘いこまれ……。

うん、確かにダマされました!(笑)

想定外の結末!

タイトル「去年の冬、君と別れ」の意味が、結末で初めて分かった。

実は1年程前に、原作を図書館で借りて読んだことがある。

でも、こんなに入り組んだ話だっけ?

小説の内容を消化できなかったのか、単に忘れただけなのか(苦笑)

耶雲恭介役の岩田剛典は、見た目がさわやか過ぎて、木原坂にシンクロしたような斉藤工の不気味さに比べ、役者としての存在感がイマイチだった(気がする)

でも、映画のストーリーのように、斉藤工の一枚上をいく若手俳優は少ないのかもしれないなぁ。


一番前の席に、おばさん集団が陣取っていて、まぁにぎやかなこと。

予告編が始まっても、ペチャクチャおしゃべりが止まらない(>_<)

でも、そのうちドタバタと出て行った。

スクリーンを間違えたみたい。

きっと小百合さまの映画を観に来たのでしょう。

よかった。ホッ(;^ω^)


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by masayama-chan | 2018-03-21 18:17 | 映画三昧 | Comments(0)

「グレイテスト・ショーマン」   

昨日、地元の映画館(イオンシネマシアタス調布)で、
「グレイテスト・ショーマン」を観た。

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19世紀半ばのアメリカ。

実在の興行師PT・バーナムの半生を描いたミュージカルだ。

バーナムは、希代の興行師。「地上最大のショー」と銘打った大サーカスを成功させた。                                        

下層階級から、夢と強い上昇志向をもって這い上がった男のサクセスストーリーだ。
                                         

主役のバーナムには、「レ・ミゼラブル」でジャン・バルジャンを演じたヒュー・ジャックマン。
                                       

バーナムは、「人類の祝祭」を謳い文句に、見た目がユニークな人々を集めてショーを成功させた。

小人症の男や立派な髭のある髭女、並外れた身長や体重の持ち主、全身入れ墨男……。

差別され日陰者だった彼らに、華やかなスポットライトを当てた。活躍の場を与えた。
                                       

バーナムのこの企みは、映画では美化されているが、実際はどうだったのだろう。

幼いころ、地方の町にサーカス(というか、見世物小屋)が時々やってきた。

外見がユニークな人々を見せ物にし、それを見て楽しむ者たち。
どこか哀しい風景だったなぁ。
                                         

という話はさておき、歌も踊りもパワフルでキレがよく、とても楽しめた。

テンポよく場面が動き、飽きさせない。
骨太なストーリーに、圧巻の歌とダンス。
2時間たらずの上演時間だとは思えないほど充実した中身で、お得感たっぷり~♪
                                  

それにしても、地元に映画館ができて便利になったものだ。

買い物のついでに、さっと観られるもの。

とはいえ、私が惹かれる作品は単館系が多いのだけどね。
(なんていうと、「通ぶってる」と娘に皮肉られるのだけど(;^ω^))


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by masayama-chan | 2018-02-28 21:15 | 映画三昧 | Comments(0)

「嘘を愛する女」   

5年も一緒に暮らし、一番大切に思っていた人のすべてが嘘だった。

それを知ったときの衝撃は、どれほどのものだろう。

私は男性に騙されたことがないので(?たぶん)、想像もできません。


おととい、シアタス調布で観た「嘘を愛する女」は、正体不明の男を愛した女の話だ。

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大手食品メーカーに勤める川原由加利(長澤まさみ)は、「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」に選ばれるほどのバリバリのキャリアウーマン。

5年前、東北大震災がきっかけで知り合った研究医・小出桔平(高橋一生)と同居し、公私ともに充実した日々を送っていた。

そんなある日、由加利の母親が上京。

桔平を紹介しようと食事の場をセッティングする。

だが、約束の時間を過ぎても桔平は一向に現れない。

その夜、由加利のもとに刑事が訪ねてくる。

桔平は、くも膜下出血で倒れ、病院に運ばれたのだった。

桔平の持っていた運転免許証や医師免許証はすべて偽造されたもの。名前も職業も、すべて嘘だった!!

いったい彼は誰?

私なら、「騙された~」と混乱し、憤り、傷つき、絶望し、やがて諦めると思う。

でも由加利は、桔平が誰なのかを知りたくて、私立探偵・海原匠(吉田鋼太郎)を雇い、調査に乗り出す。

桔平(偽名だが)の正体を追う過程に、サスペンスの要素がある。純愛の趣もある。

桔平の意識は戻るのか。2人に希望はあるのか。
ハッピーエンドとはいかないまでも、後味は悪くなかった。



座席数62の、シアタス調布では一番小さなスクリーンで観た。

観客は、10数人。ほとんど、ひとりおばさん。

映画を楽しむには、最高の環境ですね(笑)


      ロビー。

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by masayama-chan | 2018-02-01 18:09 | 映画三昧 | Comments(2)

「ビジランテ」   

昨日、テアトル新宿で「ビジランテ」を観た。


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舞台は関東の地方都市(埼玉県深谷市)。

そこで生まれ育った3兄弟が主人公だ。

長兄の一郎(大森南朋)は、父親の暴力に耐えかねて30年前に家を飛び出した。

次男の二郎は、政治家だった父親の後を継ぎ市会議員を務めている。

三男の三郎は、デリヘル店の店長。

それぞれが異なる人生を歩んでいた。

地方の有力者だった父親が亡くなると、長い間行方不明だった長兄が姿を現す。

父親の遺した広大な土地を巡って、凄惨なドラマが幕を開ける。

土地の権利を主張する長兄は、父親に似て暴力的な男。

次男は自分が土地を相続し、そこにショッピングモールを建てようと企む。小心者で自信なさげな男(に見える)。

土地の相続を放棄した三男は、無欲でプライドが高い男(に思えた)

兄弟3人の思惑に、権力者(政治家)や、その筋の面々(やくざ)が絡んで、血みどろの闘いが展開される。

暴力シーンは、想像をはるかに超えた。

画面を直視できず目を背けていたシーンが多いので、ストーリーをきちんと把握できたかは自信がない。

最後に笑ったのは政治家(次男も含めて)か。

次男のしたたかな妻(篠田麻里子)かもしれない。


タイトルの「ビジランテ」は、英語で「自警団員」のことらしい。

そういえば、市会議員の次男は自警団の団長を務めていた。

タイトルを「自警団員」にした監督の意図はなんなのでしょう。



テアトル新宿は、私が好きな映画館のひとつ。
この日の観客は、10人くらいだった。

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by masayama-chan | 2018-01-19 20:13 | 映画三昧 | Comments(0)

「彼女がその名を知らない鳥たち」   

2018年の初映画は、「彼女がその名を知らない鳥たち」

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「共感度0%、不快感100%」とのふれこみだったが、共感はできなくても後味はそれほど悪くない。

十和子(蒼井優)は、同居する15歳年上の陣治(阿部サダヲ)を、
「不潔、下品、あんたみたいな男に触られたら虫酸が走る」と激しく毛嫌いしながらも、生活全般を彼に依存して暮らしている。

働きもせず家事もせず、陣治の用意する食事を食べ、ダラダラと自堕落な日々を送る。

十和子は、8年前に別れた黒崎(竹野内豊)を忘れられないでいる。

骨折するほどの暴力を受け、悲惨な別れ方をしたというのに。

黒崎は、十和子を利用するだけ利用し、用済みになるや殴って捨てた酷い男だ。

一方、デパートで購入した商品(時計)に言いがかりをつけたことで社員の水島(松坂桃李)と知り合い、情事を重ねる。

確かに水島は陣治に比べたら美しい男だが、「妻とはうまくいっていない」が常套句のズルくて薄っぺらな男だ。


自己中の十和子も、DV男の黒崎も、俗物の水島も、はっきりいってみんなクズキャラクター。誰にも感情移入できない。

十和子に献身的に尽くしながらも徹底的に嫌われる陣治には同情の余地がないわけでもないが、尋常でない十和子への執着と不潔さ下品さ(食事中に入歯を外す等)には、十和子でなくても辟易させられる。


ある日、十和子のもとに刑事が訪れ、5年前に黒崎が失踪したと告げられる。

このあたりから、物語はサスペンスの色合いが濃くなる。

そして、思いも寄らない衝撃の結末。

ラストシーンの十和子のセリフが取ってつけたようで違和感があったが、じわっとこみ上げるものもあった。

どんなに歪んでいても、これは愛の物語だ。
これを愛と呼べないなら、愛とはなんなのだろう。


蒼井優と阿部サダヲが、はまり役だった(褒めているのかわからないが)

イケメン俳優を代表する竹野内豊と松坂桃李のろくでなしぶりも見もの。

俗物・松坂桃李より、DV男・竹野内豊のほうが、ずっとたちが悪いけどね(役の上での話です。笑)
                                        

新宿武蔵野館

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この日のランチは、京王デパート・レストラン街のお蕎麦屋さんで。

野菜たっぷりのチャンポン蕎麦。

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by masayama-chan | 2018-01-11 15:30 | 映画三昧 | Comments(3)

「光」   

おととい(火曜日)、新宿武蔵野館で「光」を観た。

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原作は、三浦しをんの同名小説。

ただ、私が好きな彼女の小説、たとえば「風が強く吹いている」や「舟を編む」とは、一線を画する。

とにかく暴力的で不気味な作品である。

東京の離島・美浜島。

そこに暮らす幼なじみの3人、中学生の信之と美花、小学生の輔(たすく)。

信之と美花は恋人同士。

信之を兄のように慕う輔は、父親から激しい虐待を受けている。

ある日、信之は森の中で美花が男に乱暴される光景を見て、美花に乞われるまま男を殺害する。

目撃した輔は、殺された男の姿をカメラに収める。

翌日、地震が発生し、島は津波で壊滅状態に。

あの森での出来事も、消滅したはずだった。

25年後。

役所に勤める信之は、妻子と一見平穏に暮らしている。

美花は出自を封印し、芸能界という華やかな世界で脚光を浴びる。

ある日、もう会うこともないはずの輔が、信之の前に現れる。

消滅したはずの過去を携えて。

信之に井浦新、輔に瑛太、美花に長谷川京子が扮している。

粗野で薄汚い瑛太も迫力があるが、表情のない井浦新が不気味で怖い。

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輔は、美花のために信之が自分を殺すことはわかっていた。

それを望んでいたのかもしれなかった。

信之の美花への愛がいびつなら、輔の信之への思いもいびつな愛の形なのかもしれない。

血まみれの瑛太より、能面のような井浦新の方が、やはり怖かった。

観ている間はずっと不快だったけど、観終わったあとは切なくなった。

暴力的だろうと、これは愛の物語かもしれないね。
                                          

新宿武蔵野館のロビー。


     僕たちは、人間のふりをして、生きている

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by masayama-chan | 2017-12-07 15:24 | 映画三昧 | Comments(2)

愛を綴る女   

冷たい秋雨が降り続いている。

昨日は冬のような寒さの中、ダウンコートを着込んで新宿まで映画を観に行った。

「愛を綴る女」

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予告編は一切なく、いきなり本編が始まった。

1950年代、ラベンダー畑が広がる南仏の小さな村。

両親と妹と暮らすガブリエル(マリオン・コティヤール)は、若く美しく情熱的な女性だ。

だが、奔放で衝動的な性格は問題も引き起こす。
教師に一方的に恋をしたあげく、拒絶されると尋常ではないヒステリックな行動に出る。

そんな娘を心配した(というより持て余した)両親は、スペイン人季節労働者のジョゼとの結婚を強要する。

親が決めた好きでもない男との結婚にガブリエルの心が満たされるわけもなく、残酷な言葉を夫に向ける。

「あなたを絶対に愛さない」と。

結婚後ジョゼの仕事は軌道に乗り、妻が気に入りそうな瀟洒な自宅を建設する。

一方、ガブリエルには腎臓結石が見つかり、スイスの療養所で温泉治療を受けることに。

果たして、そこには運命的な出会いが待っていた。

重い病で入院中のインドシナ戦争からの帰還兵アンドレに、身を焦がすような恋をするのだ。

最後まで、主人公ガブリエルには感情移入ができなかった。

情熱的というと聞こえはいいが、自分の欲望にだけ忠実で、相手の気持ちを思いやることのできない未熟で身勝手な女だ。

そんな妻を見守り続ける夫ジョゼの寛容さ、包容力、温かさに、最後は泣きそうになった。

ガブリエルは、17年という年月をかけて、やっとそこにたどり着いたのだ。

終盤の思わぬ展開に余韻が残る。

観終わってみれば、とても素敵な映画だった。

でも、観客は10人くらい。寂しい~。


新宿武蔵野館のロビー。

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by masayama-chan | 2017-10-20 12:18 | 映画三昧 | Comments(0)